地球と資源(地球科学)
 Earth and Resources (Earth Sciences)
 担当教員:中島 和夫(NAKASHIMA Kazuo)
 担当教員の所属:理学部理学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義(一般)
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 資源とは私たちが生活するうえで必要なもの、あるいはその元になるものといえます。これらの資源は“生きている地球”だからこそできるものなのです。すなわち、地球は岩石圏、水圏、気圏からできており、その表層付近は生物圏ともいわれています。これらの層構造の内部と相互では活発な物質循環が起こり、その結果として資源が生まれているのです。授業ではこれらの成り立ちを解説するとともに、かけがえのない地球について考えます。

【授業の到達目標】
 天然資源とは、地球の成り立ちの中で、自然の莫大なエネルギーを受け、長い時間をかけてできたということを理解し、われわれの生活を維持している資源とエネルギーの重要性を考えながら、21世紀を生きる素養を身につけます。

【授業概要(キーワード)】
地球の誕生、微惑星、大衝突、原始大気、原始の海、全球凍結、マグマ活動、資源、プレートテクトニクス、しんかい2000

【科目の位置付け】
 人類が生きるために必要なものは何か、自分たちでやるべきことは何かを深く考えながら、現代社会を生きるために必要となる多様なものの見方を養う。

【授業計画】
・授業の方法
 講義形式で行います。この講義では、地球の成り立ちを主にNHKビデオ「地球大紀行」と「地球大進化」を使って理解し、地殻物質の動きを支配するプレートテクトニクスを解説します。
・日程
    1. ガイダンス -天然資源とは-
    2. 地球の誕生、地球の層構造
    3. 大衝突から始まった生命の星        
    4. 大地の動きとプレートテクトニクス(1)
    5. 原始大気の謎とプレートテクトニクス(2)
    6. 原始の海とプレートテクトニクス(3)
    7. 全休凍結と大型生物誕生
    8. 森林の発達と資源(1)          
    9. 山脈の誕生と資源(2)
   10. 生物の大量絶滅
   11. マグマ活動と資源(3)
   12. 気候変動と大陸移動
   13. 多重バリアーと地球環境
   14. しんかい2000で見た海底温泉と資源
   15. 試験と解説

【学習の方法】
・受講のあり方
 毎回、授業の中でビデオを見ます。その時は、プリントに記載された事項についてまとめ、その時間のうちに提出してもらいます。それを受講態度と出席の評価として加えます。
・授業時間外学習へのアドバイス
 知識と理解を少しずつ積み重ねていくことになりますので、毎回の授業の理解と復習(ノート、プリントの読み返し)をしてください。また、レポート課題を出すことがあります。

【成績の評価】
・基準
 地球の歴史の大きなイベント、プレートテクトニクスの基本、資源のでき方についての理解度を評価します。
・方法
 欠席が1/3を超えた場合は評価の対象にしない。ビデオの記録(出席と平常点)がおよそ50点、レポートと期末試験がおよそ50点で、それらを総合的に判断する。

【テキスト・参考書】
参考書として、
ニューステージ新地学図表」浜島書店
「地球について」原田憲一、国際書院
「地球は何ができるか」日本地質学会監修、愛智出版



【その他】
・学生へのメッセージ
 私たちが生活するのに必要な資源がどのように生まれているのかを知り、かけがえのない地球を理解して欲しい。
・オフィス・アワー
 基本的には授業の前や終わった後に対応します。また授業中でも随時質問を受けつけます。その他の日時での対応については授業の時に説明します。

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