【授業の目的】
航空宇宙・海洋・気象・機械・物理・土木など、あらゆる産業分野で流体力学の知識が必要となる。本授業は流体力学の基礎、最新の応用研究並びに最先端の計測・解析技術について、講義・輪講を行う。 しっかりした流体力学の基礎を培う。
【授業の到達目標】
学部で学んだ「基礎流体力学」と「流体工学」を基礎として展開・発展させ、高級技術者として必要な流体力学に関する基礎知識と解析技術を修得させることを目標とする。
【授業概要(キーワード)】
乱流、渦、流れ計測
【科目の位置付け】
科目の位置付けとしては、機械システム工学専攻の専門基盤科目である。
【授業計画】
・授業の方法
授業計画(授業の方法)としては、主に輪講を中心として進めていくこととする。
・日程
Ⅰ.完全流体の力学 1.基礎方程式と基礎原理 2.流関数と速度ポテンシャル 3.渦(うず) Ⅱ.粘性流体の力学 1.粘性流体の基礎方程式 2.ナビエ―ストークス方程式の厳密解 Ⅲ.乱流および乱流拡散 1.乱流におけるレイノルズ応力 2.乱流の発生 3.乱流の統計理論 4.乱流の組織構造 Ⅳ.最新の研究動向
【学習の方法】
・受講のあり方
講義に出席し、講義は常に何が大事なのかを考えながら集中して聴き、分からない部分があったら質問する。私語、飲食、居眠り、講義中の出入り、そのほか、他の受講生の迷惑となる行為を行った場合は、受講を遠慮していただき、欠席扱いとする。
・授業時間外学習へのアドバイス
前回の講義で出題された課題を行い、講義開始時に提出すること。講義の内容をしっかりと復習し、次の講義までに理解すること。 自分なりに見やすくノートを整理し、疑問点があったら調べたり質問をしたりして分からないままにしておかないこと。
【成績の評価】
・基準
期末筆記試験を60点,レポートおよび毎回の出席チェックを兼ねるレポートを40点とする。3分の2以上出席してレポートをすべて提出し、試験との合計で60点以上取った者を合格とする。一回でもレポート提出のない者は、他の評価で合格点に達していても単位を与えない。
・方法
輪講とレポートの結果(出席を含む)を総合して成績を決定する。
【テキスト・参考書】
プリントを配布する。 (1)「流体力学」日野幹雄(1992)、朝倉書店 (2)「乱流力学」木田重雄・柳瀬眞一郎(1999)、朝倉書店 (3)「渦―自然の渦と工学における渦」Hans J. Lugt (1978)、朝倉書店 (4)「流体実験ハンドブック」笠木伸英など編(1997)、朝倉書店 (5)「PIVと画像解析技術」可視化情報学会編(2004)、朝倉書店 (6)「Physical Fluid Dynamics」D. J. トリトン(1988)、インデックス
【その他】
・学生へのメッセージ
授業には必ずでること。また演習およびレポートは必ずやること。質問は随時受け付ける。 学部の時「基礎流体力学及び演習」、「流体工学」等の講義を受講していることが望ましい。講義受講後、演習問題を必ず自分で解くことによって理解を深めること。
・オフィス・アワー
オフィスアワーは7号館103号室にて、時間を指定せず、随時受け付ける。
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