スポーツバイオメカニクス演習
 Sports Biomechanics Seminar
 担当教員:井上 功一郎(INOUE Koichiro)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:地域教育文化研究科文化創造専攻スポーツ科学分野  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
ビデオ映像を用いてスポーツの動作を定量的に分析する手法を学習し、スポーツバイオメカニクス的な観点から得られたデータを解釈できるようになることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)スポーツバイオメカニクスに関わる実験器材を操作し、データ取得ができる。【技能】
(2)スポーツバイオメカニクスのデータ解析方法を理解し、分析ができる。【知識・理解】
(3)分析したデータを解釈し、説明することができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
力学、動作分析、高速度ビデオ

【科目の位置付け】
本授業は、スポーツ動作の客観的理解とパフォーマンス向上に有用なスポーツバイオメカニクスの理論と分析手法を身につけるものである。地域教育文化研究科文化創造専攻スポーツ科学分野内における修了要件上の選択科目である。

【授業計画】
・授業の方法
教員が提供したサンプルデータを取扱いながら基本的な分析手法を学ぶ。
また、簡単な実験を実施することでデータを取得し、応用的な分析手法の学習を行なう。分析はコンピュータを用いて行なう。
・日程
第1回:ガイダンス
第2回:スポーツバイオメカニクスの研究方法
第3回:画像による動作分析の概要
第4回:画像を用いた動作分析の基礎1(2次元的な身体重心の算出)
第5回:画像を用いた動作分析の基礎2(2次元的な関節角度の算出)
第6回:画像を用いた動作分析の応用(3次元的な関節角度の算出)
第7回:スポーツバイオメカニクスの実験の実施
第8回:ビデオ映像を用いた3次元座標の取得方法
第9回:スティックピクチャの作成
第10回:軌跡の分析,位置の時系列変化の分析
第11回:速度・加速度の分析(数値微分の方法)
第12回:データの平滑化
第13回:時間の標準化
第14回:力・トルクの算出
第15回:まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
本授業では、バイオメカニクス研究の一連の流れや各種分析方法について、演習を中心に進めていく。学生自身のアイデアも必要とされるので、積極的な発言と行動を求めたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
毎時間、次週の内容を告知するので、関連する書籍や文献を概観しておくこと。
毎時間の内容を後日参照できるようにまとめておくこと。理解が不十分な点は関連する書籍や文献を熟読や教員への質問で補うこと。

【成績の評価】
・基準
質問や発言などに現れる授業に対する積極性や、測定や分析に前向きに取り組む姿を、授業に対する意欲および態度として評価する。
測定したデータを整理し、適切に伝えられることを合格の基準し、スポーツバイオメカニクスの研究法に対する理解度として評価する。
動作分析したデータをスポーツバイオメカニクスの観点から解説、考察できることを合格の基準とし、データ分析の完成度として評価する。

・方法
授業に対する意欲および態度(40%)、スポーツバイオメカニクスの研究法に対する理解度(40%)、データ分析の完成度(20%)

【テキスト・参考書】
テキストとして個別に指定するものはない。必要な資料やプリント、データは授業ごとに配布する。また、授業進度、学生の理解に合わせて、適宜、参考資料を指定する。

【その他】
・学生へのメッセージ
演習が中心の授業形態となるので、各自の積極的な授業への参加姿勢を求める。
データの保存用にフラッシュメモリー等のストレージを各自で用意しておくと良い。
コンピュータを持参することが望ましい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は原則として水曜日の昼休み(12:10~12:50)に井上研究室(地域教育文化学部3号館6階)おいて設ける.これに限らず在室している時は随時対応する.

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