生態学Ⅰ
 Ecology I
 担当教員:富松 裕(TOMIMATSU Hiroshi)
 担当教員の所属:理学部理学科
 開講学年:2年、3年、4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
生態学は、生物の分布や多様性と、それに影響を及ぼす環境や相互作用について明らかにする科学である。すなわち生態学は、生物と環境および生物どうしの相互作用にもとづいて、自然をとらえる見方を与えてくれる。本講義では、生態学における基本的な概念や理論、方法論について学ぶことを目的とする。

【授業の到達目標】
生態学の基礎的な概念や理論を理解し、説明できるようになる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
環境、進化、生物多様性、生態系プロセス、相互作用、学生主体型授業

【科目の位置付け】
生物と環境、および生物どうしの相互作用を理解するための専門的な知識、考え方を習得する(理学部カリキュラム・ポリシー3)。なお、本授業を受講する前に、生物学I・IIを受講していることが望ましい。

【授業計画】
・授業の方法
液晶プロジェクターや配布プリントを用いて講義を行う。また、テキストや、WebClass に指示する演習課題を用いた自己学習を求める。
・日程
以下の計画に沿って進めるが、必要に応じて内容を変更することがある。
第1回 生態学とは
第2回 生態学と進化
第3回 環境と生物の分布
第4回 生命表と生存曲線
第5回 デモグラフィーと個体群成長(1)
第6回 デモグラフィーと個体群成長(2)
第7回 前半のまとめ/中間試験
第8回 種間相互作用(1)
第9回 種間相互作用(2)
第10回 生態系におけるエネルギーと物質の流れ(1)
第11回 生態系におけるエネルギーと物質の流れ(2)
第12回 生物群集(1)
第13回 生物群集(2)
第14回 生物群集(3)
第15回 後半のまとめ/期末試験

【学習の方法】
・受講のあり方
質問をしたりするなどして、積極的な受講態度で臨んでください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
回を重ねるごとに知識の連携が必要になります。テキストの関連するページを参照し、内容の理解に務めてください(関連するページは、授業中に指示します)。また、授業時に指示された課題にも取り組むことが求められます。

【成績の評価】
・基準
生態学に関する基礎的な概念や用語、理論について理解し、適切に説明できることを基準とします。
・方法
平常点(授業参加点)20%+中間試験40%+期末試験40%で評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト:日本生態学会編 「生態学入門 第2版」 東京化学同人、 2012年.
参考書:池内昌彦他(監訳)(2011)エッセンシャル・キャンベル生物学.丸善出版
参考書:Begon、 M.、 Harper、 J.L.、 Townsend、 C.R. 生態学:個体から生態系へ. 京都大学学術出版会、 2013年.
その他の参考文献は授業時に指示します。

【その他】
・学生へのメッセージ
生態系では、光合成によって有機物を生産する植物、植物を餌としたり、花粉媒介を担う動物、落ち葉を分解する微生物など、多様な生物の働きによって成り立っています。このような生物の役割や種間関係を学ぶことで、多様な視点から生態系を捉えられるようになることを期待しています。
・オフィス・アワー
授業時間終了後(月曜日 14:30~15:30)を基本としますが、都合により対応できない場合があります。その場合は別途、時間を相談の上、質問等を受け付けます。また、在室時はなるべく対応します。連絡先は初回の授業でお知らせします。

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