【授業の目的】
看護の対象となる人の家族について、時代背景を受けて変化するその家族の意義・役割や成り立ちの理解を深め、医療機関や在宅での療養生活を支える家族のアセスメント方法および援助方法を考えることができる。
【授業の到達目標】
1.家族および家族看護の定義を理解し、家族とその役割は時代背景を受けて変化することがわかる。 2.看護学領域における家族看護は広い専門領域に共通して行う必要がある看護であることを理解できる。 3.家族看護に関わる理論を知り、家族看護支援の基礎を理解できる。 4.対象者本人および家族成員の関係性を評価するアセスメント方法の特徴を知り、アセスメントツールを選択できる。 5.アセスメントを通し看護の展開に必要な家族の役割や負担を理解して、その支援の基盤的知識や技術を修得できる。 1)本人、家族が主体的に問題解決や適応ができるように、家族セルフケア機能を高める援助策を理解できる。 2) 事例検討を通して家族のアセスメントを行い、問題解決の糸口を見つける手段を検討できる見識を築く。
【授業概要(キーワード)】
家族看護、家族看護理論、アセスメントモデル、家族セルフケア機能
【科目の位置付け】
看護専門科目の統合的科目に位置づけられ必修である。看護専門の各科目に横断的に関係する科目である。
【授業計画】
・授業の方法
基本的には資料やパワーポイントを用いた講義だが、後半は事例に対する家族アセスメントおよび看護の展開について演習形式でグループワークを行う。講義の総まとめとして最後に事例の検討内容を発表してもらう。
・日程
講義形式 10月7日より毎週水曜日(14時40分~16時10分)に,試験を含め全8回開講 1.家族のとらえ方(10月7日) 2.家族の発達と機能(10月14日) 3.家族理解のための諸理論と看護(10月21日) 4.家族支援のための看護アセスメント(10月28日) 5.急変・救急時、療養継続に向けた家族支援(11月4日) 6.精神障害者の家族支援について(11月11日) 7.在宅療養者の家族支援について(11月18日)
【学習の方法】
・受講のあり方
・講義形式および事例展開で演習する機会があるため、積極的に受講すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習のあり方:自分の家族について振り返って考えてみる。 人間関係形成や家族に関連する情報は新聞やニュース等を通して、情報収集しておく。 復習のあり方:講義資料から関連する内容はテキストをもう一度読み復習する。理解できない部分は、質問や事例検討を通して解決しておくことを勧める。
【成績の評価】
・基準
家族看護とアセスメント方法、家族看護の役割に関して、授業・演習を通して得られた基本的な概念や用語を正しく理解しているかを合格の基準とする。
・方法
演習レポートおよび試験の結果に加え、授業の出席状況事例検討への取り組み態度などの平常点を考慮して判断する。
【テキスト・参考書】
テキスト 1.家族看護学―理論と実践(第4版) 日本看護協会出版会
【その他】
・学生へのメッセージ
看護は全ての人とその家族も対象となります。家族が置かれた地域や社会背景なども推し量りながら看護ができるように、知識と技術を深めていきましょう。
・オフィス・アワー
・水曜日16:10~17:00 (非常勤講師) 山川一枝(訪問看護ステーションやまがた所長) 鈴木照子(医学部附属病院 精神科認定看護師)
|