電子回路Ⅰ
 Electronic Circuit
 担当教員:齋藤誠紀(SAITO Seiki)
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:情報科学科  科目区分:専門科目・選択 
【授業の目的】
現代の電子機器およびコンピュータ(ハードウエア)の基礎である,半導体素子と電子回路に関する基礎知識とその扱い方を身につけることを目的とする.
電子回路の動作や働きを解析できる能力を養い,専門的な回路設計を行うための基礎知識や電子回路の応用について習得する.

【授業の到達目標】
1.ダイオードとトランジスタの動作原理を説明できる.
2.トランジスタ回路の基礎的な解析ができる.
3.論理素子の動作原理を説明できる.

【授業概要(キーワード)】
ダイオード、トランジスタ,FET,オペアンプ、CMOS論理回路

【科目の位置付け】
電気回路を基礎とし,トランジスタ等の能動素子を使う回路を学ぶ。集積回路を学ぶ際の基礎となる.「コンピュータの基礎原理」に該当する.関連の深い科目:電気回路・論理回路・計算機基礎

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で授業を進める.各講義の最初10分程度で前回の授業の小テストの解答を復習を兼ねて行う.講義の理解度を確認するために,最後の20分程度で小テストを実施する.
・日程
第1週 電子回路と半導体
第2週 ダイオードとpn接合
第3週 ダイオードを用いた回路の解析
第4週 バイポーラトランジスタと電界効果トランジスタ
第5週 トランジスタを用いた直流回路の解析
第6週 トランジスタを用いた直流交流混在回路の解析
第7週 演習
第8週 中間試験と解説
第9週 トランジスタ増幅回路と接地方式
第10週 オペアンプ
第11週 CMOS論理回路
第12週 CPUの構成と設計
第13週 メモリLSI
第14週 演習
第15週 期末試験とまとめ
ただし,上記の内容・日程は受講者の理解度に応じて変更されることがある.

【学習の方法】
・受講のあり方
遅刻しないように努め,主体的に学ぶ姿勢を持つこと.質問は随時受け付けるので,分からないことは質問すること.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
小テストの内容を復習すること.特に正答できなかった小テストは解きなおし確実に内容を理解すること.

【成績の評価】
・基準
「授業概要(到達目標)」の各項目が達成されていることを,筆記試験(中間試験,定期試験)により示すことが,合格の基準となる.
・方法
中間試験(40点),定期試験(40点), 小テスト(20点)を合計し100点満点で判定する.単位認定は60点以上を合格とする.

【テキスト・参考書】
【テキスト】
太田正哉,「例解 電子回路入門」,森北出版, 2400円+税

【参考書】
堀田厚生,「半導体の基礎理論」,技術評論社, 2300円+税

【その他】
・学生へのメッセージ
電子回路の基本について理解していきましょう.
本講義をきっかけにして,より深く広い知識を自ら学ぶ姿勢を大切にしてください.
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィスアワー」は齋藤(誠)研究室(工学部9号館704室)において,原則,講義が行われた日の16:00~17:00としますが,これに限らず在室しているときは随時対応します.出張などの業務で不在にすることもありますので,講義時に教員にアポイントを取ることが望ましいです.(アポイントがない場合は対応できない場合もあります.)

50300550-2020-05-52571