【授業の目的】
連続体としての固体力学応答(弾性,塑性,破壊)を理解し,高分子固体構造との関係を知る. 高分子材料を工業製品に利用するとき、力学的性質は重要なものとなる。そのための必要最低限の固体力学の素養を身につける
【授業の到達目標】
(1) プラスチックについて理解できるようになる。 (2) 応力・ひずみについて理解できるようになる。 (3) 固体の力学応答を理解できるようになる。 (4) 固体の力学応答と構造との関係を理解できるようになる。 (5) 力学的な基礎物性値の測定方法を理解できるようになる。 (6) 静定はりの材料力学を身につける。
【授業概要(キーワード)】
高分子固体,力学性質(弾性,粘性.粘弾性,塑性,破壊),多成分系高分子,複合材料,成形加工,材料試験、強度設計
【科目の位置付け】
高分子材料の力学物性と材料力学の基礎を理解する工学基礎科目に対応し,機械工学概論をを基礎にして,高分子材料学へ発展する位置にある.
【授業計画】
・授業の方法
本講義は、Web Class遠隔授業を11回、中間試験(演習)を2回,期末試験1回
・日程
第1回力学的性質の基礎(固体の力学的性質,フックの法則,応力,応力分布,ひずみ,単位) 第2回力学的性質の基礎(弾性変形;応力とひずみの種類,弾性率,ポアソン比,) 第3回力学的性質の基礎(材料試験規格,応力-ひずみ曲線,塑性変形と破壊,力学物性値) 中間テストⅠ出題範囲 第1回~第3回 Web Class TEST,「演習課題」レポート提出 第4回基礎材料力学 引張と圧縮(単軸応力問題) 第5回基礎材料力学 曲げモーメント(曲げモーメントとせん断力の分布) 第6回基礎材料力学 曲げ応力 (断面係数,応力分布) 第7回基礎材料力学 曲げたわみ(たわみの方程式) 中間テストⅡ出題範囲 第4回~第7回 Web Class TEST,「演習課題」レポート提出 第8回高分子材料の力学的性質 (構造と力学的性質との関係) 第9回高分子材料の力学的性質 (相転移と力学的性質との関係) 第10回高分子材料の力学的性質 (材料の高性能化) 期末テスト 出題範囲 第8回~第11回Web Class TEST「演習課題」と「期末総合課題」 レポート提出
【学習の方法】
・受講のあり方
単元まとめノート 各単元の「まとめ」を完成させます. (手書きノートを画像変換,もしくはワードで作成する.何れの場合もpdf.ファイルに変換後送付する.) 単元課題 各単元に「課題」があります. (手書きで作成した図は画像データに変換し,ワードに貼付けるなどして,pdf.ファイルで送付する.) Web Class テスト 各章の各単元「まとめ」と「課題」から出題します. (試験日のみ公開されます.通信負荷が許すようであれば,時間も制限する予定です.) 演習課題 各章の復習となる「演習(添付資料)」になります. (問題も含めてノートに手書きをして,pdf.ファイル変換して送付する.) 期末総合課題 現時点では.「個別課題レポート」と「Web Classテスト8/4,補講日」を予定しているが,通信回線状況によりレポートだけになることもある.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で注意された重要な点について、ノートに必ず記述しておくこと。
【成績の評価】
・基準
各評価総点 100点満点で,合格ラインを60点とする。
・方法
成績について (レポートには,必ず「学籍番号」「氏名」を記入すること) 単元まとめノート(1点)単元課題(2点)レポート3点×11回 計33点締切後提出 1点 減点 Web Class TESTテスト 8点×3回 計 24点 通信回線状況により,再試験が認められることもある. 課題テストレポート5点×3回 計 15点 締切後提出 3点 減点 期末総合課題 レポート(テスト)14点×2回 計 28点 締切後提出 14点 減点
【テキスト・参考書】
成澤郁夫、プラスチックの機械的性質、シグマ出版、4,120円(1994) 町田輝史、材料強さの学の学び方、オーム社、2,900円(1981) N.G.Mccrum,C.P.Buckley and C.B.Bucknall, Principles of Polymer Engineering, Oxford Science Publications,4500円 (1997)
【その他】
・学生へのメッセージ
機械工学概論,レオロジーを修得しておくと授業の理解に役立つ。
・オフィス・アワー
質問等がある場合には、毎週月曜日の10:30から12;00までに問い合わせてください。
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