【授業の目的】
現在、私たちの食事は、食卓に上るまでに、川上に位置する農林水産業から食品製造業、食品流通業等、様々な経済主体を経由して成り立っている。このような食生活の現状やそれに伴う課題等を理解することを目的とする。 私たちが現在のような食生活をおくることができる背景を学び、私たちの消費生活が食料関連産業にどのような影響を与えているのかを理解することを目的とする。
【授業の到達目標】
1)食生活の仕組みや食料関連産業の役割を説明できる。【知識・理解】 2)食生活や食品関連産業に関するマスメディアや身近な話題に対して、興味を持ち、自分なりの意見を表現できる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
フードシステム,食生活,食料関連産業,学生主体型授業
【科目の位置付け】
アグリサイエンスコースにおいて定める専門的知識と能力が身につくように配置された専門科目であるとともに,地域の活性化に貢献したい学生を対象とする「地域創生プログラム」のために配置したものである(農学部のカリキュラム・ポリシー)。
【授業計画】
・授業の方法
テキストの精読を中心に講義を進め、最近の食農環境の把握するために新聞・雑誌等から得た最新情報も紹介する。
・日程
1.イントロダクション 2.フードシステム 3.食料経済の理論Ⅰ 4.食料経済の理論Ⅱ 5.食生活の成熟 6.食料消費パターンの変化 7.家族の変化と食生活 8.食料の安全保障と自給率 9.食品工業の構造 10.食品流通業の革新 11.外食・中食の成長 12.世界の人口と食料 13.食生活と政府の役割 14.最近のトピックス 15.授業のまとめ(テストを含む)
【学習の方法】
・受講のあり方
テキストを購入し、授業時に使用するとともに、予習・復習等にも活用する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
新聞やメディア等で発信されている食料問題、農業問題に日々関心を持つこと。 授業は学習のきっかけを与えるものなので、疑問点や興味を持ったことに対し、自ら学習を進めること。質問等があれば、いつでも受け付ける。
【成績の評価】
・基準
1)食生活の仕組みや食料関連産業の役割を理解し、適切に説明できることを合格の基準とする。 2)食生活や食品関連産業に関する話題に対して、自分なりの意見を表現できることを合格の基準とする。
・方法
授業態度、テスト、課題レポート等に基づいて総合的に判断する。 授業のまとめとなるテストに60点の配点をする。
【テキスト・参考書】
テキストとして、時子山ひろみ・荏開津典生・中嶋康博著「フードシステムの経済学 第6版」、医歯薬出版株式会社、2019
【その他】
・学生へのメッセージ
知識を吸収するばかりではなく、食料・農業問題を自らの問題として考えてもらいたい。
・オフィス・アワー
在室時は、いつでも結構です。火曜日の9時から11時半は研究室に在室していることが多い。
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