フィールドプロジェクトB(伝統文化とものづくり)
 Field Project B2 (Traditional culture and manufacturing)
 担当教員:滝澤 匡(TAKIZAWA, Tadashi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部
 開講学年:3年,4年  開講学期:集中  単位数:2単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
●民話の語り部の方々の指導を受け、民話語りを習得する。その後、学生たちが語り部となり、山形市の学童保育で子どもたちに民話を聞かせる。
●これらを通じて、文化・歴史、方言など山形の魅力にふれつつ、年長者とのコミュニケーション、企画の立案・実行に必要な能力を育成する。


【授業の到達目標】
●南陽の民話を学び、自らが語る経験から、山形の伝統文化や歴史、方言を理解できる。
●語り部の方々からご指導を受けるなかで、年長者に対して教えを請う積極性やコミュニケーション力など社会人力を伸ばすことができる。
●憶えた民話を子どもたちに向けて語ることで、企画力・責任感・リーダーシップなどを育成できる。さらに、教育に携わる喜び・楽しみを知ることができる。


【授業概要(キーワード)】
山形の魅力・文化・方言・学生主体型授業・社会人力・コミュニケーション力・学生主体型授業

【科目の位置付け】
この科目は「中心科目」として、山形の文化や歴史など地域の魅力にふれながら、社会人として必要な、コミュニケーション力・協調性・企画力等を伸ばすものである。
両コースのカリキュラム・ポリシーにある、主体的な課題発見・解決能力を培う“PBL型授業”であり、人間性および社会性の涵養を促進する“協働による参加型・対話型授業”である。

【授業計画】
・授業の方法
①民話学習@南陽市(4日間/5~7月)
・南陽市・夕鶴の里において4名程度の語り部の方々から直接ご指導いただき、民話語りを学習する。
・民話ゆかりの地めぐりや機織りなども体験し、民話や文化への理解を深める。


②民話語り@山形市(約6日間/夏休み中 or 後期)
・学童保育(うめばち子どもの家@小白川町)で“語りの会”を開催し、子ども達に民話を聞かせる。


・日程
【南陽市での民話学習】
5月~7月の週末4日間、日程はガイダンスでお伝えします。


【山形市での民話語り】
夏休み中 or 後期(学生同士で相談)に約6日間
(ただし、事前に学生同士で打合せが必要な場合もあり)

【学習の方法】
・受講のあり方
民話や山形の歴史・文化にふれるだけでなく、年長者とのコミュニケーション力を向上させる機会にもなります。また、学生同士のチームワーク力も伸ばすことができます。これらは社会に出て活躍する際に、活きてくる能力です。自身の変化を楽しんでほしいと思います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
民話語りのテキスト、授業中の語り部の先生からのご指導をふりかえり、語りの修得に努めてください。

【成績の評価】
・基準
●ふりかえりレポートと授業態度で参加意識を評価します。
・レポートでは得られた知識や経験を元に発展的な思考ができるか評価します。
・コミュニケーション力等の社会人力の向上も重要な目的です。講師の方と積極的に交流し自発的に学習する点を参加意識として評価します。
・グループワークでは学生同士の評価も行います。
・方法
1)現地および事前活動での行動力・協働・誠実さ:50点
2)ふりかえりレポート:30点
3)民話発表@南陽市:10点
4)民話語り@山形市:10点


【テキスト・参考書】
受講者が決定後、語りに必要な民話語りテキスト・資料を配布します。
授業を開始前にも民話にふれてほしいと思います。

【その他】
・学生へのメッセージ
初等教育者を目指す学生、民話や山形の歴史・文化へ興味のある学生など広く歓迎します。民話を憶えるのは大変ですが、一生の宝になります。興味を持って、楽しんで欲しいと思います。
・オフィス・アワー
質問があれば、地域教育文化学部1号館 4Fの研究室へいつでもお越しください。
事前にメールで連絡をくれると確実です。

21200110-2020-08-21517