【授業の目的】
自然景観を構成する地形を理解するための基礎的手法を学び,身近な景観とその成因と形成史を読み取れることを目指す.
【授業の到達目標】
地形図読図やGISソフトを使った地形図作成手法を習得する.空中写真判読の原理を学び,実際に地形面区分と活断層地形判読法を習得する.さらに,地形面編年のための火山灰編年のための分析法を習得する.
【授業概要(キーワード)】
地形続図,地形図作成,空中写真判読,活断層・地すべり地形判読,火山灰分析
【科目の位置付け】
自然景観分析のための基本的スキルを学ぶための授業として位置づけられます.
【授業計画】
・授業の方法
実習・演習形式で,毎回自然地理学修得のための課題と取り組みます.情報ネットワーク室でのPCを使った演習もあります.
・日程
授業計画 第1回:地形図を読み取る1 谷線・尾根線 第2回:地形図を読み取る2 遷急線,地形面 第3回:数値地形情報と地形図作成ソフト 第4回:地形図作成ソフトで地形図を作る1 第5回:地形図作成ソフトで地形図を作る2 第6回:GISソフトで地形を解析する 第7回:空中写真判読の原理 第8回:空中写真判読による地形面区分 段丘区分1 第9回:空中写真判読による地形面区分 段丘区分2 第10回:空中写真判読による活断層判読1 第11回:空中写真判読による活断層判読2 第12回:火山灰編年法(テフロクロノロジー)とは1 原理と広域テフラ 第13回:火山灰編年法(テフロクロノロジー)とは2 広域テフラの採取 第14回:火山灰編年法(テフロクロノロジー)とは3 広域テフラの分析 第15回:地形分析法のまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
ここでの学習は,テキストを書き残すことではありません.受講者自身が,自然景観の形成過程を理解するためさまざまな地図化作業を行って,成果としての一枚の地図を残すことに意味があります.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
日常的に自然景観に注意を払い関心を持って,さまざまな場所を訪れた際にそこでの景観の違いに気がつくような姿勢をもつことが望まれます
【成績の評価】
・基準
各授業時の課題について,自然地理学研究のためのスキルに到達したかをそれぞれ評価します.
・方法
すべての課題について到達目標に達していないものは達するまで再提出を求められそれをもって合格とします.そして授業時の各課題得点の合計に対してS,A,B,Cの評価を行います.
【テキスト・参考書】
資料やデータは,授業時に配付する.国土地理院ウェブサイト・地理院地図を活用する.
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業は与えられたテキストを覚えるものであはなく,見える景観をテキストに記載するためのスキルを学ぶものです.乗り越える最初の壁が少し高くなりますが,チャレンジして行く必要があります.
・オフィス・アワー
研究室の灯りがついているときはいつでも受け付けます.気軽にご訪問下さい.
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