【授業の目的】
ロールプレイングと事例検討等の演習を通して,公認心理師として必要とされる心理アセスメントや心理学的支援法に関する知識及び技能の基本的な水準の修得を目的とする。
【授業の到達目標】
・心理に関する支援を要する者等に関するコミュニケーション,心理検査,心理面接,地域支援の基本的な知識及び技能を修得し,説明できる。 ・心理に関する支援を要する者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成に関する基本的な知識及び技能を修得し,説明できる。 ・心理に関する支援を要する者の現実生活を視野に入れたチームアプローチの基本的な知識及び技能を修得し,説明できる。 ・多職種連携及び地域連携に関する基本的な知識及び技能を修得し,説明できる。 ・公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解を深め,説明できる。
【授業概要(キーワード)】
公認心理師,心理アセスメント,ロールプレイング,多職種連携,地域支援,職業倫理,法的義務,学生主体型授業
【科目の位置付け】
本科目は,文部科学省・厚生労働省により公認心理師法における「大学における公認心理師となるために必要な科目」として定められたものである。また,認定心理士資格g臨床心理学・人格心理学領域基本主題でもある。
【授業計画】
・授業の方法
グループワーク,ロールプレイング,事例検討,グループ学習等の演習を通して,公認心理師に求められる基本技能を身につけていく。
・日程
第 1回 オリエンテーション,公認心理師の職業倫理と法的義務 第 2回 心理支援のコミュニケーション技法演習① 第 3回 心理支援のコミュニケーション技法演習② 第 4回 心理支援のコミュニケーション技法演習③ 第 5回 心理支援のコミュニケーション技法演習④ 第 6回 心理アセスメントと支援計画の立て方 第 7回 心理面接の演習① 第 8回 心理面接の演習② 第 9回 心理面接の演習③ 第10回 事例検討①:保健医療分野における多職種連携と地域支援 第11回 事例検討②:福祉分野における多職種連携と地域支援 第12回 事例検討③:教育分野における多職種連携と地域支援 第13回 事例検討④:司法・犯罪分野における多職種連携と地域支援 第14回 事例検討⑤:産業・労働分野における多職種連携と地域支援 第15回 まとめとふり返り
【学習の方法】
・受講のあり方
・グループワークやロールプレイングへの積極的な参加を求める。 ・質問や確認は,他の受講生にとっても役に立つものなので,積極的な発言を歓迎する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・心理面接のロールプレイングやグループ発表の準備など,他の受講生と協働で取り組む授業外の課題がある。余裕を持って取り組めるよう,スケジュール調整は早めに行うこと。 ・授業中に文献を紹介するので,自主的な学習を進めること。
【成績の評価】
・基準
授業への参加態度(ロールプレイングや事例検討への取り組み,リアクションペーパーへの記入),レポートにより総合的に評価を行う。
・方法
授業への参加態度(ロールプレイングや事例検討への取り組み,リアクションペーパーへの記入・提出で30点)+心理面接のレポート(30点)+事例検討に関するレポート(40点)の得点の合計をもって評点を行う。
【テキスト・参考書】
テキストとして指定するものはないが,参考書は授業進度,学生の理解に合わせて,適宜,紹介する予定である。
参考書 アイビィ, A. E. 福原 眞知子・椙山 喜代子・國分 久子・楡木 満生(訳編)(1985). マイクロカウンセリング―学ぶ‐使う‐教える技法の統合:その理論と実際― 川島書店 乾 吉佑・氏原 寛・亀口 憲治・成田 善弘・東山 紘久・山中 康裕 (2005). 心理療法ハンドブック 創元社 堀越 勝 (2015). ケアする人の対話スキルABCD 日本看護協会出版会 小宮 昇 (2007). やさしいカウンセリング講義 創元社 コーリィ, M. S.・コーリィ, G. 下山 晴彦(監訳)堀越 勝・堀越 あゆみ(訳)(2004). 心理援助の専門職になるために―臨床心理士・カウンセラー・PSWを目指す人の基本テキスト― 金剛出版
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業では,ロールプレイングやグループワーク,ディスカッションなど,他の受講生との交流時間の割合が多くなります。また,グループ発表があるため,全員が必ずどこかの班に割り当てられます。あらかじめご理解ください。
・オフィス・アワー
各担当教員のオフィスアワーと連絡先については,授業時に周知する。
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