【授業の目的】
西洋哲学のテキストを英語で読むことを通じて、学術文献の基礎的読解力を身につけると共に、原文の論理構造を丹念に捉える能力を身につける。
【授業の到達目標】
哲学を主題とした学術英語のテキストを正確に読解し、その内容を明快な日本語で表現することができる。さらに、他者との討論を通じて自らの考えを展開し・表現することができる。
【授業概要(キーワード)】
形而上学、認識論、倫理学、美学
【科目の位置付け】
この授業は,現代の思想的状況について哲学の観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である(人文社会科学部人文社会科学科のカリキュラムポリシー)。
【授業計画】
・授業の方法
哲学を主題とした英語文献をテキストに選び、当番を決めて内容を発表・質疑を行なうことを通じて正確な読解力と表現力を身に着けてもらう。テキストは下欄記載のものを予定しているが、受講者の状況を見て初回にあらためて相談する。
・日程
初回はテキストや授業の進め方についての解説と、担当割り当てを行なう。 当面想定しているテキストは下記のものだが、参加者の希望や理解度に応じて調整する。また、場合によっては哲学の古典を英訳または英語原典で読むことも考える。 第二回以後、割り当てに従い読み進める。 毎回、担当者は訳文を作成して提出し、訳読を行ない、随時質疑を行なう。
第1回 導入 第2回~第8回 Statements about the Past 第9回~第14回 Our Knowledge of Other Minds 第15回 まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
疑問点があれば質問して確認すること。 授業の中で質問・意見を募ったり、ランダムに指名して質問する場合があります。また、出席確認もかねて所定の設問についての意見を記入して もらうことがあります。その種の意見表明の場も活用することで、授業内容をより能動的に消化してもらえることを期待しています。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
自分が担当でないときでもテキストには目を通して授業に望むこと。また授業後、資料に改めて目を通して内容を再確認し、疑問点や自分の考え を整理しておくこと。また、必要に応じて関連文献・資料を調べ、考えること。
【成績の評価】
・基準
主体的参加の度合い、知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の度合いの4点を基準に評価を行う。 授業のさいの発言等、および論述式のレポートにより、《主体的な参加度》、講義で取り上げた基本的な諸概念と諸命題に関する《知識》と《理 解》、ならびに論理的な思考力・表現力(《汎用的技能の修得》)を評価する。
・方法
平常点20点+レポート(中間小レポート+期末レポート)80点。
【テキスト・参考書】
A.J.Ayer, Philosophical Essays,London: Macmillan, 1954. (読む部分のみコピーを配付。時間について、また他人の心について論じた論文を取り上げる予定です。)
【その他】
・オフィス・アワー
場所:清塚研究室(人社2号館4F) kiyozuka@human.kj.yamagata-u.ac.jp 前期:月曜日13:10-14:20 後期:月曜日14:50-16:20
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