【授業の目的】
社会生活上の紛争が最終的にどのようにして解決するかについての理解を深めるため,民事上の紛争解決のルールについて知識を得て,それを活用することができるようになることを目的とする。
【授業の到達目標】
(1) 社会生活上生じる紛争がどのようなルールで解決できるか理解できる。 (2) 紛争の適切な解決方法や,議論の方法を身につけることができる。
【授業概要(キーワード)】
実務,弁護士,模擬裁判
【科目の位置付け】
この授業は、高度な法律専門知識を獲得した上で、人間と社会に関する幅広い教養を身につけるための科目です。
【授業計画】
・授業の方法
講義形式で行う。ただし,模擬裁判を行うなど,学生の主体的な活動や討論を取り入れる。
・日程
第1回 民事訴訟の基礎 第2回 民事訴訟の手続の流れ➀-訴えの提起 第3回 民事訴訟の手続の流れ②-口頭弁論 第4回 民事訴訟の手続の流れ③-争点整理 第5回 民事訴訟の基本構造-申立・主張・立証 第6回 要件事実の基礎➀ 第7回 要件事実の基礎② 第8回 民事訴訟の手続の流れ④-証拠調べ 第9回,第10回,第11回 模擬裁判 第12回 事実認定の基礎 第13回 民事訴訟の手続の流れ④-訴訟の終了 第14回 民事執行・民事保全 第15回 まとめ(試験) なお,授業の理解・進捗等により適宜変更する。
【学習の方法】
・受講のあり方
一方的な講義だけでなく,双方向の授業を行い理解を深めたいと考えているので,予習復習を入念に行い,問題意識をもって授業にのぞんでください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習:授業で指示を受けた資料を事前に読むなどの準備をして授業にのぞんでください。 復習:配布されたレジュメ,参考書などを読み,他の受講生と講義内容について議論するなどして理解を深めてください。
【成績の評価】
・基準
期末試験の他に,授業での発言内容や受講態度を加味し,主体的な参加の度合い(授業での発言内容),知識習得の度合い・理解の度合い(法的知識の習得及びその表現等),汎用的技能の習得(文章表現力,口頭説明能力)の度合いのそれぞれの項目について判定し,その合計点を用いて授業の到達目標の達成度を判定する。
・方法
期末試験60%,学習意欲(授業での発言,討論等の内容を含む)40%
【テキスト・参考書】
六法(簡易なもので十分です) 参考書「藤田広美 講義民事訴訟法(第3版) 東京大学出版会 4,104円(2013年)」
【その他】
・学生へのメッセージ
弁護士経験を生かし,具体的でわかりやすい授業にしたいと思っています。
・オフィス・アワー
授業に関する学生からの質問は,各回の授業終了後または開始前に受け付けます。
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