【授業の目的】
地域の空間的及び機能的な構造を説明する理論を紹介し,現実に生じている構造変容を理解するための手法を学ぶ。
【授業の到達目標】
地域の特性によって異なる空間的及び機能的な構造の差異を理解し,地域の盛衰を論理的に説明することができる。
【授業概要(キーワード)】
住宅,まちづくり,観光,防災,統計,学生主体型授業
【科目の位置付け】
この授業は,地域の課題を地域構造論の観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である。
【授業計画】
・授業の方法
身近な地域を取り上げ,既存の研究を事例に具体的な説明を試みる。なお,資料はプロジェクタによる提示を基本とし,紙資料の配布は行わない。
・日程
1.地域の構造 2.古典的モデル 3.地域特性の分析 4.少子・高齢化社会における地方都市の位置づけ 5.基本統計量の整理,グラフ表現 6.地域調査の必要性 7.調査法 8.事例1:山形市の郊外開発(土地利用調査) 9.事例2:上山市の観光動向(アンケート調査) 10.事例3:長井市における中心市街地の衰退(地籍図調査) 11.事例4:宮城県東松島市の震災復興計画(インタビュー調査) 12.地域間移動と相互作用 13.事例5:都市間交流が震災時の救援活動に果たした役割 14.地域変化と予測 15.総括
【学習の方法】
・受講のあり方
教科書を用意するわけではないので,受講者の理解は受講回数に比例すると考えられる。できるだけ多くの出席を心がけること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
学習した講義内容をもとに,日々の生活と地域との関係を再確認する時間と機会をもつこと。
【成績の評価】
・基準
1)学期末に記述式の試験を実施する。地域の特性によって異なる空間的及び機能的な構造の差異を理解し,それを適切な文章で表現できることを合格の基準とする。 2)授業内でレポートを課す。地域の盛衰を論理的に説明することができることを合格の基準とする。
・方法
期末に行う筆記試験を70点で評価し,授業内で指示するレポートを30点で評価する。
【テキスト・参考書】
参考書:山田浩久編著,『地域連携活動の実践―大学から発信する地方創生―』,海青社,2019年.
【その他】
・学生へのメッセージ
まちづくりや観光について興味があり,コメントを求めた際には積極的に発言できる学生を特に歓迎する。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を山田研究室(人文社会科学部棟3号館6階)において,木曜日の8:50〜10:20の間に設ける。出張等で不在の場合があるので,確実に面談したい場合は事前にメールで連絡を入れること。 メールアドレスは授業内で提示する。
|