行政学演習(前期)
 Seminar on Public Administration
 担当教員:源島 穣(GENJIMA Yutaka)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科地域公共政策コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
前期では、現代日本の行政をめぐる主要なテーマを扱う文献の輪読に加えて、卒業論文の執筆方法を検討します。さらに夏季休業中に開催予定の他大学との合同ゼミ合宿での発表に向けた準備も行います。

【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は、
1)文献の「問い」、「アプローチ」、「分析」、「結論」を正しく読むことができる。
2)卒業論文の執筆方法を習得し、自らリサーチ・デザインを描けるようになる。
3)グループワークによる調査や発表を行えるようになる。

【授業概要(キーワード)】
中央省庁、地方自治、福祉国家

【科目の位置付け】
この授業は、地域公共政策分野の高度な「専門知」を獲得し、地域社会・公共政策に関わる論理的思考力とその運用能力を養うために編成される科目である。

【授業計画】
・授業の方法
文献輪読は、初回のゼミで文献のリストを提示し、報告の担当者を決めます。報告の担当者は文献の要点をまとめたレジメを用意します。他のゼミ生は当日までに文献を読み、質問を複数準備しておきます。合同ゼミ合宿の準備は、特定の課題についてグループワークで調査し、プレゼン内容を構成していきます。
・日程
前半では、行政学の主要テーマおよび卒論執筆に関する文献輪読を行います。文献は、分量や難易度を踏まえた上で、数回で一冊を読むペースですすめます。初回ではガイダンスおよび文献の選択を行います。第2回以降、文献輪読および議論に入っていきます。文献は、参加人数や分量、難易度を踏まえた上で、数回で一冊を読むペースですすめます。後半では、合同ゼミ合宿の準備を行います。

【学習の方法】
・受講のあり方
文献報告の担当者は、必ずレジメを準備してください。担当者以外のゼミ生も当日の文献を必ず読み、質問を複数準備してください。議論ではできるだけ「直観」に頼らず、文献の内容や、これまで得られた行政学・政治学の知識をフル動員した発言を目指しましょう。説得度がものすごく増します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
レジメを作成する際は、文献を単にまとめるだけでなく、これまで受けた政治学系の講義のテキストやノートを読み直してから作成するとより理解が深まります。ゼミの後も、当日のレジメを見直して、卒論研究に使えるポイントを探してください。

【成績の評価】
・基準
1)文献の「問い」、「アプローチ」、「分析」、「結論」を正しく読むことができているか、
2)卒業論文の執筆方法を習得し、自らリサーチ・デザインを描けるようになっているか、
3)グループワークによる調査や発表を行えたかについて、
文献の正確な読解を踏まえたレジメ作成、報告の際の質疑応答、議論での積極的な発言、グループワークでの協調性、の基準により評価します。
・方法
上記の基準に基づいて、ゼミでの姿勢を踏まえて評価します。点数の配分は、レジメ(25点)、質疑応答(25点)、発言(25点)、グループワークでの主体的参加(25点)とします。

【テキスト・参考書】
輪読を行う文献リストを初回に提示します。輪読が決定した文献に関しては、各自で用意してください。

【その他】
・学生へのメッセージ
卒論の完成=本演習の最終ゴールとして活動します。そのためには、卒論研究のリサーチ・デザインを確立した上で、知見を深める必要があります。ゼミ生同士で協力しながらリサーチ・デザインを実践し、研究成果=「誰も知らなかった事実の発見」を期待します。
・オフィス・アワー
火曜日 12:30~14:00 源島研究室(人文社会科学部2号館3階319)。
それ以外の日時は事前に連絡ください。適宜調整します。

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