【授業の目的】
「高大連携」とは耳慣れない言葉だと思いますが、高校と大学が協同して生徒・学生のためにさまざまな事業を行うことを言います。皆さんの高校に大学の先生が出前授業に来るのもその一つです。皆さんが【山形大学】について調べたことを高校の先生や後輩、保護者に伝えたり、イベントの運営を通して山形大学の高大連携事業をサポートする授業です。高大連携の取り組みを通して社会との接点を持ち、大学生・近い将来の社会人としての成長を促すことが目的です。
【授業の到達目標】
1)山形大学の成り立ちや現状を理解する。 2)グループワークを通して他者と連携しつつ各自の役割をきちんと果たせる。 3)山形大学の情報を高校関係者にプレゼンテーションで的確に発信できる。 4)イベントを計画的かつ適切に運営できる。
【授業概要(キーワード)】
高大連携、母校訪問、朗読コンクール、保護者、プレゼンテーション
【科目の位置付け】
山形大学は地域に根ざすことを標榜しています。大学が立地し、皆さんが学生生活を送る山形について深く知るための科目です。同時に基盤共通教育の役割の一つである、大学生として学んでいくため、社会人として生きていくための確固たる人間力を身につけるための科目でもあります。
【授業計画】
・授業の方法
『山形大学』の良さを高校関係者に発信するため、以下のいずれか1つ、あるいは複数の事業を選んで取り組んでもらいます。 1.母校を訪問して山形大学について高校の先生や、後輩、保護者等に説明を行う。母校訪問は高校側と日程調整の上、平日夕方や高校の夏季休暇中などに行ってもらう大学と高校の夏休みのずれを利用して行ってもらう。旅費は大学から支給。 2.米沢オープンキャンパス(8月7日(金)開催)・小白川オープンキャンパス(8月1日(土)開催)の保護者説明会の運営とプレゼンテーションを行う。 3.小白川オープンキャンパス(8月1日(土)開催)で実施する東北の高校生を対象とした朗読コンクールの企画・運営を行う。会場は小白川キャンパスの教室または近隣の施設を予定。8月1日(土)の10:00から17:00まで朗読コンクールの運営に参加してもらいます。 受講人数にもよりますが、各自取り組みたい事業を選び、グループを形成し、それぞれの目的に対してグループワークを行います。
・日程
1回目 概要説明、グルーピング 2回目 グループの確認と達成目標の設定 3回目 高大連携の事例研究 4~10回目 グループワーク 1 母校訪問・2 保護者説明会のグループは、まず以下の点についてまとめていきます。 ・山形大学の良さ ・山形大学を進学先に選んだ理由 ・現在の学生生活(授業、サークル、住居、アルバイト) ・これからの大学在籍中での目標等(どういった研究をしたいか等) ・留学等の希望 ・高校生に向けて受験勉強のアドバイス 3 朗読コンクールのグループは、まずイベントの運営方法を学びます。その後、周知のためのポスター・チラシの制作、会場の下見、審査員との連絡調整などの事前準備、当日の役割分担の決定等を行います。 11~14回目 1 母校訪問 アポイントメントの取り方・説明のリハーサル 2 スライドの取りまとめ、役割分担の再確認、プレゼンリハーサル 3 朗読コンクール運営 本選出場者在籍高校との連絡調整、当日のシミュレーション 15回目 最終確認と達成度自己評価報告書の作成 ※実際の母校訪問・保護者説明会・朗読コンクールは授業期間終了後になります。
【学習の方法】
・受講のあり方
他に例を見ない独特の授業ですのでとまどいを感じる人もいると思いますが、他者や社会と接する機会が多く、協調性と個性を磨くことができます。また、自身の創意工夫を発揮できる機会が多く、自己を成長させることを意識しながら取り組むことを求めます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
積極的に外部のイベントを参考にしたり、メディアの記事を見たりして山形大学について調べてみましょう。
【成績の評価】
・基準
本シラバスに提示した到達目標に基づき、各自が重点的に取り組む到達目標をどの程度達成できたかを自己評価し、その報告書を参考に成績評価を行います。
・方法
きちんと出席できること(三分の二以上出席が合格の最低条件)を前提とします。 達成度自己評価報告書 100%
【テキスト・参考書】
事前にテキストや参考書は指定しません。必要な場合は適宜配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
山形大学は学生の創意工夫を大切にし自主性を重んじ、特に基盤共通教育では社会人となるための基礎力を磨き成長をサポートします。この授業はまさにその目的のための授業です。自分を磨きたい人の受講を待っています。
・オフィス・アワー
金曜3・4校時 ただし入試広報業務で出張が多いため、訪問は事前にメールで在不在を確認してからにしてください。 yamaharu@yz.yamagata-u.ac.jp
|