【授業の目的】
本授業では、20世紀という時代をオリンピックを通して振り返り、近現代史理解を深めます。いかにしてオリンピックは、20世紀において世界最大の国際イベントになったのでしょうか。授業ではオリンピックという身近なトピックを通して、自分の考えを説明する力を鍛えていきます。
【授業の到達目標】
この授業の到達目標は以下の通りです。 (1)文章や映像作品に対する自分の評価や見解を説明できる。 (2)授業での討論に積極的に参画できる。 (3)授業内容(近代スポーツ論の基礎知識)を理解できる。
【授業概要(キーワード)】
スポーツ、身体、歴史、ナショナリズム、ファシズム、映像
【科目の位置付け】
この授業は、スポーツを様々な視点から理論的に考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得し、説明能力を伸ばすものです。
【授業計画】
・授業の方法
担当教員がウェブクラスにて質問を提示します。履修生はウェブクラスにて、質問へ返答することが求められます。授業はしばしばウェブクラスに挙がった、履修生の返答および考察を基に進められます。よって、ウェブクラスへの文章掲載は必須です。授業時間では、討論や口頭発表の機会を頻繁に設けます。履修生からは積極的な姿勢が求められます。
・日程
第1回 授業説明 (この日にシラバス完全版が配られます。履修生は必ず出席してください) 第2回 『炎のランナー』(ヒュー・ハドソン監督、1981年) 第3回 スポーツ、身体、暴力 第4回 近代スポーツと大英帝国 第5回 1936年ベルリン大会①:『オリンピア』(レニ・リーフェンシュタール監督、1938年) 第6回 1936年ベルリン大会②「魅惑のファシズム」スーザン・ソンタグ著 第7回 1936年ベルリン大会③:孫基禎 第8回 1940年オリンピックと日本帝国 第9回 1964年東京大会:『東京オリンピック』市川崑監督 第10回 1972年ミュンヘン大会①: 『ミュンヘン』(スピルバーグ監督) 第11回 1972年ミュンヘン大会②:「『テロ』の表象」 四方田犬彦著 第12回 1972年ミュンヘン大会②:「『テロ』の表象」 四方田犬彦著 第13回 1988年ロス・アンジェルス大会:「スポーツのアメリカナイゼ-ション」多木浩二著 第14回 2020年東京大会 第15回 2020年東京大会
【学習の方法】
・受講のあり方
課題(文章および映像)を観た・読んだ上で、考察を書く、という作業を繰り返し行います。授業時間は、教員による講義のみならず、班での討論や口頭発表など学生が主体的に参加する学習活動を含みます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
ウェブクラスも提出する課題がほぼ毎週あります。また、ウェブクラスで、シラバス最新版を常に確認してください。
【成績の評価】
・基準
合格の基準は以下の通りです。 (1)文章や映像作品に対する自分の評価や見解を説明できること。 (2)授業での討論に積極的に参画できていること。 (3)授業内容(近代スポーツ論の基礎知識)を理解できていること。
・方法
①考察(ウェブクラス)10回分 50% ②口頭発表 30% ③授業参加 20%
【テキスト・参考書】
テキスト この授業では、多木 浩二『スポーツを考える―身体・資本・ナショナリズム』 (ちくま新書)を用います。この本は各自入手してください。 また、以下の映像作品を鑑賞してもらいます。 『炎のランナー』 ヒュー・ハドソン監督、1981年 『オリンピア』 レニ・リーフェンシュタール監督、1938年 『東京オリンピック』 市川崑監督、1965年 『ミュンヘン』 スティーヴン・スピルバーグ監督、2005年 その他の文献は、ウェブクラスにて配布します。
【その他】
・学生へのメッセージ
2020年の前期の間、オリンピックは避けられない話題となります。せっかくなので、オリンピックが好きな人も嫌いな人も、様々な視点から真剣に分析してみましょう。能動的な学習態度が必要とされます
・オフィス・アワー
学生からの質問に答えるオフィスアワーは火曜日 12:00 – 15:00研究室にて 詳細は授業で周知します。
|