図で学ぶキャリア開発(人間を考える)
 Visual thinking and Career Development (Humankind)
 担当教員:小倉 泰憲(OGURA Yasunori)
 担当教員の所属:理学部
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
キャリア開発とは何なのかを様々な角度から理解していくために,図を用いて考えることを目的とする。図を描き,それを言葉で説明する。あるいは,言葉を図にする。こうした取り組みをすることで,言葉だけでは得られないような理解の幅と奥行きが出てくる。具体的には,個人の側面と組織の側面に分け,組織理解や自己理解,内的キャリア,個人と組織の共生,人間理解力などについて理解を深める。

【授業の到達目標】
1)キャリアを考えるための図を描くことができる。
2)描いた図を言葉で説明することができる。

【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業(アクティブラーニング)▽▼△■○●◎,組織理解,自己理解,人間理解,内的キャリア,個人と組織の共生

【科目の位置付け】
この授業は図でキャリアを学ぶことで,自分自身を見つめなおし,自らの将来像を描き,自立した人格として生きる力を養う科目である。<基盤教育については,『基盤教育マニュアル』「山形大学基盤教育の基本方針」を参照のこと>

【授業計画】
・授業の方法
 毎回の授業は6名程度のグループ単位で実施する。教員からの課題提示,課題に関する調査,発表資料作成,発表実施,振り返りという一連の流れをこなしていく。
 複数の課題を提示するが,指定課題と自由選択課題の2種がある。指定課題は全員必ず取り組むもので,自由選択課題はグループごとに自由に選択するものである。

指定課題は以下の通り
 ・キャリアとは何か(キャリアとは仕事人生)
 ・コミュニケーションの基本(アサーション/リスニング)
 ・内的キャリア(仕事と人生と自己責任)
 ・個人と組織の共生(個人と組織のかかわりあい)

自由選択課題は以下の通り
 ・組織の種類(組織風土(文化)三態)
 ・性格(スタイル・フレックス/不変・難変・可変の心)
 ・価値観・実力・動機(キャリア・アンカー8カテゴリー)
 ・ストレス(ストレス耐性と個人差)
・日程
1.オリエンテーション
2.キャリアの基本(図の説明が中心)
3.ソーシャル・スタイルのグループワーク
4.課題1の提示・作成
5.リハーサル
6.発表
7.第1課題の振り返り・主な図の解説1
8.第1課題の振り返り・主な図の解説2/中間レポート課題提示
9.プレゼンテーション資料の作成方法
10.第2課題の選択・作成
11.リハーサル
12.発表
13.第2課題の振り返り・主な図の解説1
14.第2課題の振り返り・主な図の解説2
15.全体の振り返りと期末レポート課題提示

注)一つの課題に対し複数回の授業で取り組むこともあるため,授業の進行状況に応じて順番や取り組む課題が変更される可能性がある。

【学習の方法】
・受講のあり方
図から得られる印象を大切にし,言葉以外の表現の可能性を探る。そのためには自分で図を描いてみることが大切になる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
個別のメッセージのやりとりや,レポート提出にウェブクラスを用いるため,ウェブクラスを使えるようにしておくこと。

【成績の評価】
・基準
次の2つを満たすことを合格基準とする。
1)キャリアを考えるための図を描くことができる。
2)描いた図を言葉で説明することができる。
・方法
次の2種のレポートで評価する。
A:中間レポート(30点)
B:期末レポート(70点)

【テキスト・参考書】
この授業ではテキストとして『小野田博之ら著「キャリア開発24の扉」(生産性出版),2011年』を使用する。

【その他】
・学生へのメッセージ
自由な発想を大切にして,図そのものに触れ,考え,楽しんでほしい。
・オフィス・アワー
火曜日・水曜日の12:00~13:00/研究室(理学部3号館A402号室)

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