【授業の目的】
自然豊かな山形県最上地域でのフィールドラーニングを通して,地域の文化や歴史,自然、環境等だけでなく,過疎化,少子高齢化等の現代日本が直面する諸問題を地域の人たちと共に学び,実践的な視点から知識を獲得し,山形から日本,世界及び過去から,現在,未来の空間及び時間軸で現象を把握する力を養う。
【授業の到達目標】
①課題発見能力,課題探求能力,②プレゼンテーション能力,③コミュニケーション能力,④行動力,社会性の基礎的な力を身につけること。
【授業概要(キーワード)】
山形,エリアキャンパスもがみ,地域社会,プレゼンテーションスキル,学生主体型授業 (アクティブラーニング,▽リフレクションペーパー、▼グループワーク、●課題探求型学習、★事前学習、☆プレゼンテーション)
【科目の位置付け】
基幹科目における「山形から考える」という領域の科目です。基盤教育の基本姿勢(人間力を育成し、自律した個人として社会における責任を果たす態度・志向性を身につける)を『最上地域』というフィールドで直接的に身につけることができる。
【授業計画】
・授業の方法
この授業は,各自が以下のプログラム(①~⑧)から1つを選択して受講する。受講の流れは以下のとおり。 1)オリエンテーション 2)事前学習(webclass) 3)【1泊2日フィールドラーニング(1回目)】 4)中間学習(webclass) 5)【1泊2日フィールドラーニング(2回目)】 6)最終レポート(webclass) 7)活動報告会に向けた説明会・練習、活動報告ポスター作成 8)活動報告会での発表
〔プログラムリスト〕(※予定) ①(新庄市)商店街で歩行者天国 -未来のウォーカブルまちづくりを考える- ②(金山町)かねやま旅情 ③(最上町)最上町の人・自然・文化にふれよう ④(舟形町)里地里山の再生 ⑤(真室川町)子どもの自然体験支援講座 ⑥(大蔵村)大蔵村の生活と伝統の継承 ⑦(鮭川村)人と自然と地域をつなぐ環境保全活動 ⑧(戸沢村)里山保全と角川のパワ-スポット巡り
・日程
4月10日(金)16時30分~,基盤222教室,221教室プログラム説明会(プログラム選択希望調査を同時に行う。) 4月21日(火)16時30分~,基盤111教室,オリエンテーション(プログラム顔合わせ・役割決め・フィールドラーニング上の留意点について) 5月9日(土)~7月5日(日)フィールドラーニング活動期間(土日2回、計4日間) 7月18日(土)14:00~16:00,新庄北高校『葛陵会館』を予定,活動報告会(内履物(スリッパ、内ズック)持参になります。)
※説明会などの会場は、大学の都合で変更になる場合があります。必ず、掲示板を確認してください。
【学習の方法】
・受講のあり方
1)安全第一を心がけ,積極的に活動に参加してください。 2)専門分野の方法論や数値的なデータだけではなく,フィールドラーニング(あるく・みる・きく)で集めたデータをもとに考えるよう心がけてください。「現場で考える」「体で考える」(もちろん頭も使います)ことが合言葉!そして,自分の想像力を大事にしてください。
・学部の行事や、サークル活動(大会)と予定がバッティングしないように気をつけてください。必ず確認すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)オリエンテーションで配布される「しおり」を熟読し,内容を理解して授業に臨んでください。 2)オリエンテーションでの詳細説明に基づき①事前学習,②中間学習,③最終レポートに取り組んでください。また,フィールドラーニング中はこまめに記録ノートを作成するよう努めてください。 3)フィールドラーニング終了後,活動報告会に向けて準備を進めてください。方法については説明会を開催し,発表指導を2回行います。
【成績の評価】
・基準
1)地域での活動により課題を発見し,探求により深め,活動報告会の発表により他者に伝える事が出来たかどうかを評価の基準とする。 2)一連のグループ学習の中でコミュニケーション能力や主体的学習力,社会性などを発揮できる事を評価の基準とする。 3)現地講師による活動評価、受講態度や、指示に対する達成度を数値化しそれを参考に教員が相対的に評価を実施する。
・方法
前提として、現地活動にはすべて参加していること、また最終レポート提出が基本条件。 フィールドラーニング活動への参加度40% 活動報告会での発表の完成度(ポスター含む)30% 現地講師による活動評価20% 受講生による相互評価10%
【テキスト・参考書】
参考書:オリエンテーションで配布する「しおり」を参照するほか,活動中に地域で配布される資料を活用する。
【その他】
・学生へのメッセージ
フィールドラーニングとは、山形大学オリジナルの学術用語で、学部専門で学ぶであろう、フィールドワークの入門編として設計されました。フィールドワークでは全て、みずからの関心で調査する事に対して、フィールドラーニングとは、提示されたプログラムを通して、課題発見などを行なう教育プログラムになっています。 最上地域は,学生諸君を温かく迎え入れてくれるでしょう。是非,もがみを見て,聞いて,感じて(味わって),「共生の森」のパワーを体全体で吸収してきてください。 この講義をきっかけに、多くの学生が最上地域での課外活動に参加してきました。教員を目指す学生や、地域でのボランティア、地域活動を体験したい学生にはお勧めです。 本授業は宿泊や実技体験を伴いますので,参加費が必要となります。(詳細は,プログラム説明会の際に説明します。)
・オフィス・アワー
調査研究等で不在になる場合があります。適宜対応致しますが、事前にアポイントをとっていただくことを推奨します。アドレスは授業でお知らせします。(基盤1号館2階阿部研究室)
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