人類学入門:四分野からのアプローチ(文化論)
 Four-field approach to Anthropology (Cultural Study)
 担当教員:松本 剛 (MATSUMOTO Go)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
人類学とは、人間社会の多様性と普遍性についての考察から「人類とはなにか」という壮大なテーマを扱う学問である。それは19世紀末から20世紀初頭にかけての時期に欧米で生まれた。とくにアメリカの人類学は、研究対象としての「他者」を①自然人類学、②考古学、③文化人類学、④言語人類学という四つの分野から多角的に考察するようデザインされている。この授業では、こうしたアメリカ式の四分野アプローチから人類学という学問を概観する。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
① 人類学における考え方や様々な事例に触れることによって、自分とは異なる他者のあり方に気付くことができる。【知識・理解】
② これまで自分が当たり前と考えていたことを問い直す姿勢を身に付けることができる【態度・習慣】。

【授業概要(キーワード)】
自然人類学、考古学、文化人類学、言語人類学

【科目の位置付け】
この授業は、人間社会の多様性と普遍性を人類学的な視点から多角的に考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
・教科書の精読を中心に講義を進める。
・教員からの一方通行の授業ではなく、質疑応答によって授業を進めていく。
・日程
主要なテーマと順序は次のとおり:

・第1回 ガイダンス/人類学とは

第1部 霊長類の誕生から歴史時代まで (第2~7回)
・第2~4回 自然人類学
・第5~7回 考古学
・第8回 中間試験・解説

第2部 人類の多様性と普遍性 (第9~14回)
・第9~11回 文化人類学
・第12~14回 言語人類学
・第15回 期末試験・解説

※ 授業の進み具合によって変更の可能性あり。

【学習の方法】
・受講のあり方
・漠然と講義を受けるのではなく、質疑応答に積極的に参加し、自分の考えを述べる。
・パワーポイントの内容を配布することはしないので、しっかりノートを取ること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・授業で扱うテーマについて、授業前に教科書を精読しておく。
・さらに理解を深めるために図書館やインターネットで調べてみる。

【成績の評価】
・基準
合格の基準は次のとおり:
・人類学の基礎的な項目について適切に説明できること。
・人類学の諸問題に関する基本的な概念や用語、考え方を正しく理解していること。
・授業をとおして得られた知識や経験にもとづいて主体的に考察し、積極的・能動的に発言できること。
・方法
・出席と授業中の質疑応答(出席ポイント50%)、中間・期末試験(試験ポイント50%)の評価項目の得点の合計をもって評点とする。
・毎回の授業開始時に配布する出席カードに、授業を聞いて感じたこと・考えたこと・質問・要望などを書き、授業終了後に提出する。
・出席カードは学生とのコミュニケーションのために配布するものであり、出席はICカードリーダーによってのみ受け付ける(毎回、忘れずにIC学生証をかざすこと)。
・中間・期末試験ともに授業時間中に教室内で実施する。

【テキスト・参考書】
テキスト・参考書については初回の授業で指定する。履修希望者は初回の授業から出席すること

【その他】
・学生へのメッセージ
休講および補講を行う可能性がありますので、掲示に注意してください。
・オフィス・アワー
・水曜日11:00~12:30(人文社会科学部2号館4階 松本剛研究室)
・連絡先:gocito@human.kj.yamagata-u.ac.jp
・事前に電子メールでアポイントメントをとること。

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