【授業の目的】
実習を通してLinuxやインターネットの技術を学び、サーバ管理者としての経験を積む。
【授業の到達目標】
Linuxサーバを受講者自身が構築し、自由に操れるようになるだけでなく、内部構造の概要を理解する。
【授業概要(キーワード)】
Linux サーバ インターネット
【科目の位置付け】
現代社会を自立して生きるための「人間力」の一部としてインターネットの活用がますます重要になっている。インターネットの技術を知らなくても、インターネットを意識しなくても、利用することはできる。この授業ではそこから一歩進んでインターネットの向こう側で何がどう動いているのかを理解し、より安全かつ高度に使いこなすことができるようにする。
【授業計画】
・授業の方法
各回ごとに実践的な課題が用意されている。受講者には一人一台実習用サーバが割り当てられ、実習用サーバを使って課題に取り組む。実習用サーバは特別な回線につながっていて、実際に世界からインターネットを通じて接続を受けられるようになっている。成果はレポートにまとめて翌週毎回提出する。
・日程
第1回 序 ガイダンス、Linuxとは何か。 第2回 Linuxのインストール Linuxをインストールし、ネットワークやX window systemを設定する。 第3回 ユーザ管理とリモートログイン サーバ管理者として利用者のアカウントを作成する。リモートログインについて理解する。 第4回 クライアントとしての利用 電子メール、WWWブラウザ、文書作成ツール等の利用。 第5回 コマンド、シェル、カーネル 各種コマンドに慣れる。シェルやカーネルの仕組みを理解する。 第6回 http WWWサーバを設定し、仕組みを理解する。 第7回 smtp メールサーバを設定し、仕組みを理解する。 第8回 DNS ネームサーバを設定し、仕組みを理解する。 第9回 ssh ssh を設定し、仕組みを理解する。 第10回 時刻 内蔵時計の仕組み、時刻による自動実行の仕組みを理解する。 第11回 起動とデーモン デーモン起動を含むLinux起動の仕組みとデーモンの役割を理解する。 第12回 ファイルシステム ファイルシステムを理解する。 第13回 IPとパケットフィルタ IP(インターネットプロトコル)を理解し、パケットフィルタを適切に設定する。 第14回 IPv6 実用期に入ったIPv6を使用し、仕組みを理解する。 第15回 跋 レポート提出
【学習の方法】
・受講のあり方
時間内で課題が終わらない場合は放課後等の空時間を利用して翌週までに課題を終わらせておく必要がある。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
一度調べて分かったことは積極的にどんどん使うように心掛けると良い。自分で調べても分からないことがあった時は周囲の人と相談すると効果的。受講者は時間外も実習室を利用できるので、実習室に通うと情報交換できる。
【成績の評価】
・基準
課題が達成されたかどうかによって評価する。課題については初回の授業で説明する。
・方法
主としてレポートと構築されたサーバの実物によって半々の重みで採点し、その後で出席状況を加味する。試験は行わない。なお、欠席回数が1/3を超えると自動的に不合格となる。
【テキスト・参考書】
事前に指定するテキスト・参考書はない。必要に応じて授業中に紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業で作成したレポートは自分自身の財産となる。将来サーバ管理を任された時、自分で書いたレポートを見ながらサーバの構築ができる。作成したレポートの原本は自分で保管し、写しを提出すること。
・オフィス・アワー
決まった時間帯は設けないが随時質問に応じる。不在の時は初回の授業で説明する電子メールアドレスへ連絡を。
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