歴史学で読み解く感染症(歴史学)
 Historical Analysis of Infectious Diseases(History)
 担当教員:荒木 志伸(ARAKI Shinobu)
 担当教員の所属:教育企画部
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
人は長い歴史のなかで、様々な感染症と闘い続けてきました。歴史の転換点にはパンデミックが背景として存在したことも多く、日本史のみならず世界史の研究上も欠かせない、重要な視点です。皆さんにとって、これからの時代を生きていく上で歴史から教訓を学ぶ機会にして頂きたいと思います。

【授業の到達目標】
1)感染症の歴史について、正しい知識を得たうえで自らが説明することができるようになる。
2)歴史的な観点から感染症を読み解き、現代社会の様相と展望について考察することができる。
3)得られた知識・態度を基礎として、自身の考えを文章に表現することができる。

【授業概要(キーワード)】
病気、パンデミック、コロナ、日本史、世界史、考古学

【科目の位置付け】
本授業は、身近な社会的課題を歴史学の観点から学び、自ら考え生き抜く「人間力」を身につけていくことを目指します。

【授業計画】
・授業の方法
1)授業は、講義形式で進めます。WebClassで事前配布したレジュメ(PowerPointをPDF形式にしたもの)をもとに、Zoom動画で授業を進めます。また、その内容を復習等に活用できるよう、期間限定でYoutubeに公開します。
2)講義に関する質問は、Web Class経由で受け付けます。質問には、次の回までに全て回答すると共に、その内容について授業内で紹介する時間を設定することで、教員からの一方通行ではない講義形式としたいと考えています。
3)授業中は私語厳禁とします。注意しても止めない場合、教室から退出を求める場合があります。
4)授業終了後、内容がきちんと理解できているか確認するための小テストを、一定の期間内にWebClass経由で提出する必要があります(5点×12回=60点)。
5)最終レポートでは、授業の到達目標を図るための課題を出します。なお、提出されたレポートに対しては、すべてコメントを付けて返却すると共に、減点した場合はその根拠についてもきちんと説明します。
・日程
第1回目 ガイダンス
第2回目 感染症とは何か
第3~8回目 感染症の日本史
 縄文、弥生人骨からわかる病気、奈良時代の天然痘パンデミックと大仏建立、平安時代に流行?インフルエンザ、蒙古襲来とペスト、江戸時代と麻疹、日本の開国とコレラなど
第9~12回 感染症の世界史
 都市封鎖の起源・黒死病、古代ローマとマラリア、ナポレオンの野望を打ち砕いたチフス、戦争と感染症など
第13~14回目 未来にむけて
 歴史からのメッセージ、台湾の感染症対策など
第15回目 授業のまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
1)小テストやレポート提出、諸連絡は、すべてWeb Class経由になります。必ず登録をした上で、授業に参加してください。
2)講義では、パワーポイントや映像資料を見ながら、事前に配布した資料に適宜チェックを入れたりメモを取るなどして受講してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
シラバスの内容に沿って、普段から書籍、新聞、テレビ、インターネットなどで関連する内容について興味を持つように心がけましょう。

【成績の評価】
・基準
1)毎回の小テストは①授業内容に関して正しい知識を得られているか、②提出期限を守っているか、について評価基準とします。
2)2回のレポートでは、①授業に関する基礎的な知識について正確に取得できているか、②感染症について歴史的観点から、その前後で起きた事象を自身の言葉で論理的に説明できているかなどを、合格の基準とします。
・方法
1)WebClass小テスト 5点×12回=60点
2)授業前レポート10点、最終レポート30点

【テキスト・参考書】
担当教員が作成するスライドをWebClassで事前配布し、授業内でも参考書などを紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
コロナで私たちの生活は大きく変化しました。過去に生きた人々による感染症克服への道や、それが当時の社会にどのような変化をもたらしたのか、大きく大局的な観点から見通せるようになってください。
・オフィス・アワー
WebClassメッセージ機能などを利用してメールでアポイントを取った上で、お問い合わせください。

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