【授業の目的】
人口減少のひずみと高齢化が進んでいる地方では、産業の空洞化、雇用の喪失、インフラの衰退などの問題が深刻化し起業による新しい産業の創出が期待されています。鶴岡市の美田に慶應義塾先端生命科学研究所が立地して、18年間にメタボロームという技術突破を中核に発展、世界中からタレントを吸引した結果、今ではメタボロームに加えたBrewed Protein、合成生物学、人工知能のバイオ応用の拠点としても成長しつつあります。では、いったい鶴岡のバイオの奇跡が、どれだけの経済波及効果をもたらしたのかについてグループ学習を通じて学んでいきます。
【授業の到達目標】
ベンチャー企業の問題がわかる 地域振興の問題がわかる 課題解決法が身につく コミュニケーションの取り方がわかる
【授業概要(キーワード)】
地方創生、課題解決、アイデアの創出、グループプロジェクト
【科目の位置付け】
地域を活性化するアイデアを出し、グループで議論を重ねながら、「地方創生」を担う人材の基礎となる考える力とコミュニケーション能力を身につける。
【授業計画】
・授業の方法
レジュメを配付し、パワーポイントによる講義を行う。またテーマに応じて適宜実習を行い課題をといてもらう。課題解決に向けてアイデアを出し合い、グループ討論を行いながら、実現可能な解決法を見出す。
・日程
第1回 鶴岡の奇跡 第2回 なぜベンチャーが必要なのか? 第3回 ビジネスエコシステム 第4回 スタートアップにおける大学の役割 第5回 起業の課題を調べよう 第6・7回 鶴岡がなぜ成功したかについて調べよう 第8・9回 鶴岡の成功を山形県に広めるためのアイデア出し(グループ討論) 第10・11回 アイデアを深化(グループ討論) 第12・13回 提案用資料の作成(グループ作業) 第14・15回 プレゼンテーションとその評価(グループ作業)
【学習の方法】
・受講のあり方
教室での講義とグループディスカッションを経て、実現可能なアイデアを提案します。仲間とのコミュニケーション能力と発想力が求められます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本を読む習慣をつけるともに、新聞、雑誌、インターネットなどで社会の動きを知る。
【成績の評価】
・基準
地域の問題や少子高齢化社会の課題を理解できている 課題解決に対して積極的に自分の意見を出すことができる グループ内でのコミュニケーションをとることができている わかりやすいプレゼンテーションができている 理解できるレポートがを書くことができている
・方法
グループ内でのコミュニケーション30点、プレゼンテーション30点、レポート40点、合計60点以上を合格とします。
【テキスト・参考書】
テキスト:使用しません。関係資料をWebclassにアップします。 参考書:1.明石芳彦. (2016). 大学発バイオベンチャー成功の条件:「鶴岡の奇蹟」 と地域 Eco-system [大滝義博・西澤昭夫 [編著]]. Venture review, (27), 53-55.
【その他】
・学生へのメッセージ
考える力はすぐにはつきません。考えるときは言葉を使いますので、色々な本を読んで、言葉を獲得していく必要があります。仲間とのグループディスカッションでもでも、相手が理解できる言葉を積み上げていく機会を積極的に利用して下さい。
・オフィス・アワー
月曜日(11時00分~14時) メールで予約があった場合、随時受け付ける。
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