【授業の目的】
法律が私たちの日常生活にどのように関わっているのかについて、民法を中心として概説する。日常生活を送る中で、私たちは意識せずに法律との関わりを持つことになります。そのような身近にある法律関係を題材として、民法の条文と制度の基本的な知識、法的思考の基礎を習得することを目的とします。
【授業の到達目標】
(1)民法に関する基本的な知識を身につけることができる。 (2)社会生活上の問題に関して、法的観点から捉える手法を身に付けることができる。 (3)問題解決のための論理的な筋道を説明できる。
【授業概要(キーワード)】
民法、総則、物権、債権、契約法、不法行為法
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修して下さい。
【授業計画】
・授業の方法
レジュメを中心に講義を進め、テキストなども併用する。 テキストの購入は必須ではありません。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回 民法の概要 ― 民法の歴史、民法典の構成、民法の基本原理 第3回 電動自転車を購入したら(1) ― 売買契約、債務不履行、契約不適合責任、損害賠償 第4回 電動自転車を購入したら(2) ― 売買契約、債務不履行、契約不適合責任、損害賠償 第5回 スーパーで食品を買ったら(1) ― 意思表示、解除、消費者契約法 第6回 スーパーで食品を買ったら(2) ― 意思表示、解除、消費者契約法 第7回 入学するときにお金を借りたら(1) ― 消費貸借契約、利息制限法、不当利得、消滅時効 第8回 入学するときにお金を借りたら(2) ― 消費貸借契約、利息制限法、不当利得、消滅時効 第9回 アパートを借りたら(1) ― 賃貸借契約、借地借家法 第10回 アパートを借りたら(2) ― 賃貸借契約、借地借家法 第11回 友人に貸した自転車を取り戻したい(1) ― 占有、所有権、物権的請求権、即時取得 第12回 友人に貸した自転車を取り戻したい(2) ― 占有、所有権、物権的請求権、即時取得 第13回 バイクで人身事故を起こしたら(1) ― 民事責任と刑事責任、不法行為 第14回 バイクで人身事故を起こしたら(2) ― 民事責任と刑事責任、不法行為 第15回 講義のまとめと試験
【学習の方法】
・受講のあり方
講義の内容を筆記することが重要です。レジュメも配布します。私語厳禁。 六法は必ず持参すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
<予習> Web経由でレジュメをダウンロードし通読すること <復習> 講義ノート、レジュメを再読すること
【成績の評価】
・基準
知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを考慮して判定する。具体的には、①民法に関する基本事項を理解しているか、②それらの知識を具体的事案に適切にあてはめることができるか、③これらのことを論理的に表現することができるか、を考慮する。
・方法
事例ごとの小テスト(40%)と期末試験(60%)による。
【テキスト・参考書】
六法(どのようなものでも構いません。講義中はスマートフォンのアプリ・電子辞書も利用可能ですが、試験の際は紙媒体に限ります。)
<参考書> 潮見佳男他『18歳からはじめる民法[第4版]』(法律文化社、2019年)
【その他】
・学生へのメッセージ
日常生活において生じるトラブルについて、法的観点から考えられるようにしましょう。
・オフィス・アワー
火曜日 13時~14時30分 小笠原研究室 会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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