【授業の目的】
現在、そして将来を担う地域産業とはどのようなものでしょうか。誰もが何らかのかたちで地域の企業と関わっていても、地域を支える産業の姿を正確につかむ機会はなかなかありません。地域を活性化させる策を考えるには、まず実態を知ることが大切です。この講義は、地域を支える産業をデータから捉えるとともに、「ものづくり」の現場を自分の目で確かめることで、地域経済がどのように動いているのかについて理解を深めて地域産業の将来を展望することが目的です。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、 1)地域を支えている産業を統計データから推論できる(知識・理解) 2)企業の現場を見て、その特徴を記述できる(知識・理解) 3)グループ単位で地域の産業・企業の特徴と課題をまとめて、発表できる(技能) 4)地域の産業や企業に関心を持ち、フィールドワークに積極的に参加できる(態度・習慣)
【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業(アクティブラーニング▽□○▼■△☆▲★)、山形、地域産業、製造業、フィールドワーク (工場見学)
【科目の位置付け】
山形の産業とその担い手である企業を考えることを通して、実践的な視点から知識を獲得し、多面的に現象を把握する力を養う。
【授業計画】
・授業の方法
事前学習、【フィールドワーク(工場見学)】、グループでの検討、プレゼンテーションという流れで、地域産業への理解を深めます。
・日程
本講義は集中講義形式で行います。冬季休業期間中の3日間を予定しています。詳細な日程・場所は掲示板で改めて連絡します。 第1・2回 オリエンテーション―地域産業と地域経済 第3・4回 『地域経済分析システム(RESAS)から地域産業の特徴を把握する』 第5・6回 『フィールドワークの準備ー地域・企業の事前学習』 第7〜11回 【フィールドワーク実施】ー山形県内のものづくり企業を訪問 第12・13回 グループ単位による調査結果の集約、分析、ディスカッション 第14・15回 成果発表、講評
【学習の方法】
・受講のあり方
講義やフィールドワークに積極的に関わる姿勢が大切です。具体的には、 1)パワーポイントで示される講義内容をメモして内容の理解に努める 2)統計データ等を使い、地域の特徴を考察する 3)フィールドワークの準備では、企業情報を調査して質問を用意する 4)事前準備に基づいてフィールドワークを進め、ノートに正確に記録する 5)調査データをグループで検討し、内容を取りまとめて発表する
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義の理解度を測るためにミニレポートを課します。そのため、講義や事前準備、フィールドワークで得られた知見はできるかぎり記録し、整理するようにしてください。
【成績の評価】
・基準
以下を満たしていることが合格の基準です。 1)地域を支える産業を統計データから導く基礎的方法を理解していること 2)地域や企業の特徴を適切に記述できること 3)グループ単位で地域の産業・企業の特徴や課題をまとめ、発表できること 4)フィールドワークやグループワークに能動的に参加していること
・方法
上記基準1・2についてはミニレポート×3(各20点)を通して判断し、基準3・4は授業参加点(40点)にして評価します。
【テキスト・参考書】
特定のテキストは指定せず、プリントを配布します。ウェブクラスを使用しますので、受講前に登録してください。 参考書として、細谷祐二『地域の力を引き出す企業』(ちくま新書)を読んでおくと、より理解が深まるでしょう。
【その他】
・学生へのメッセージ
フィールドワークに行く際には交通費がかかります。4月中に説明会を実施しますので、詳細なスケジュール等は説明会および掲示板で確認してください。 文系・理系の学生を問わず、地域社会や産業に関心がある方にはぜひ受講していただきたいと思います。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィスアワーは、人文1号館3階吉原研究室にて、木曜日12:30~14:30の間に設けます。 これ以外の時間を希望する場合や質問のあるときはメールで連絡してください。
|