【授業の目的】
雪国の森林において雪と戯れながら雪と森林の関係について科学する。 森林や人々の暮らしに大きな影響を及ぼす雪について、野外における体験学習と講義を通じて知識を深め、雪の環境を克服し、雪を利用し、雪に親しむ方法を考えてもらう。また、共同生活を通じて役割分担とリーダーシップの重要性を学び、豊かな感性とフレンドシップを育んでもらう。
【授業の到達目標】
雪の物理的性質、雪と森林の相互関係、冬山サバイバル、利雪、親雪、雪国の暮らし・風土、共同生活における役割分担について体験学習する。
【授業概要(キーワード)】
雪、寒さ、森林、雪国、暮らし、利雪、親雪、野外体験、共同生活
【科目の位置付け】
基盤共通教育基幹科目の地域志向科目である「山形から考える」の授業である。
【授業計画】
・授業の方法
『農学部附属やまがたフィールド科学センター上名川演習林』の宿泊施設を利用し、実習補助員の協力を得ながら集中合宿・自炊方式によって体験学習に重点をおいた授業を行う。
・日程
1月初旬の3泊4日の日程で『日本海側の多雪森林』である上名川演習林に宿泊し、積雪断面の観測、雪山森林作業、かんじき・スキー歩行、雪洞・イグルー設営などを内容とする【野外体験学習】と、雪国の森林と雪の相互関連についての講義を行う。
【学習の方法】
・受講のあり方
共同生活および野外での体験学習を通じて知識の総合化に努めてほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
雪や寒さに関する予備知識や体験があると授業の理解がより一層深まるので、図書館やインターネットを活用し情報収集や事前学習を行ってほしい。授業中に取り組む野外作業、グループワーク等を通じて、次回以降の反省点等をまとめておくことが重要である。
【成績の評価】
・基準
・レポート:課題に対する内容の適切さ、平易さ、簡潔さ ・生活態度:共同生活における役割分担、リーダーシップ、メンバーシップ ・口頭発表:レポート課題の一部について短時間のプレゼンテーション
・方法
・レポート 60点 ・生活態度 30点 ・口頭発表 10点 合計 100点
【テキスト・参考書】
事前のテキスト・参考書として個別に指定するものはないが、必要な資料やプリントは授業で配布し、授業進度、受講者の理解に合わせて適宜紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
授業を行う上名川演習林は月山朝日山系に位置し、『雪の多さ』に関しては大学演習林として『世界一』。白銀の森林で雪と戯れながら、森と雪を科学しましょう。 <留意事項> ・授業案内は11月初旬に掲示するとともに、ガイダンスを小白川キャンパスで行う。 ・受講者数は、宿泊施設とスクールバスの関係で30名を上限とする。 ・農学部(鶴岡キャンパス)までの交通費、上名川演習林における食費と宿泊費は受講者の自己負担となる。 ・演習林は携帯電話の通話圏外にあり、冬は周囲から隔絶された閑静な環境に恵まれる。 ・雪や寒さ、雪上歩行に備えた服装を各自で用意する必要がある。靴は、防寒長靴やスノーブーツが良い。 ・全学部から参加する多人数での共同生活となる。受講者相互の協力と、節度ある生活態度が求められる。 ・バス下車地点(鶴岡市上名川集落)から演習林宿泊施設までは除雪されていないため、入・下山時は雪道を1時間ほど(約5㎞)歩くことになる。
・オフィス・アワー
授業内容の掲示とともに、ウェブクラスを開設するので、担当教員への連絡や問い合わせ・相談はこれを活用してほしい。
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