【授業の目的】
地盤の利活用,環境保全,防災のために必要な地盤の諸特性と技術。 人間は地盤の上に社会を構成し,生産の場とするとともに,地下水等の資源を得ているほか,地中環境を積極的に利用する方向に進んでいる。安全で合理的な地盤の利活用,構造物の計画・設計,地盤災害の防止のために必要な地盤の特性と関連技術について講義を行う。
【授業の到達目標】
地盤の高度利用と防災,環境保全の面から地盤の工学的特性とその評価法を考究できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
地盤工学,土木地質,斜面災害,物理探査
【科目の位置付け】
社会のニーズを考慮した専門性の高い知識と技術を習得して自己実現・表現のためのテクニックを身につけられるよう,地盤環境に関わる実践的な教育を行う(生物環境学専攻のカリキュラムポリシー(2))。
【授業計画】
・授業の方法
講義と事例研究に簡易な実験を行い,地盤の特性について実践的に理解できるようにする。
・日程
第1回:地盤のなりたち 第2回:地盤と土地利用 第3回:地盤の工学的諸問題 第4回:地盤の環境的諸問題 第5回:地下水水理 第6回:地下水の利用 第7回:地盤災害の概要 第8回:斜面災害 第9回:地盤沈下 第10回:地震災害 第11回:物理探査法の目的と概要 第12回:弾性波探査 第13回:電気探査 第14回:地盤計測 第15回:地盤測量
【学習の方法】
・受講のあり方
講義では文献による事例研究のウェイトが高いので,基礎的学習は各自すすめること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義内容についての予備的知識は予習しておく。 理論と実事例との関連を整理して理解する。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に示した,「地盤の高度利用と防災,環境保全の面から地盤の工学的特性とその評価法」について考究し,幅広い知識修得への積極性,理論的考察力,技術的応用力をもち,課題を分析してまとめることができることを合格の基準とします。
・方法
講義における各テーマの理解度と課題解決への姿勢,関連する知識も活用したレポートの作成力等について総合的に評価します。。
【テキスト・参考書】
必要な資料やデータは講義で配布使用するほか,関連する文献や学会誌等を紹介する。 参考書:地盤工学ハンドブック
【その他】
・学生へのメッセージ
わが国の社会や農地農村が立地している土地資源としての地盤のあり方と,その持続的な管理について考えてください。
・オフィス・アワー
2号館2階の研究室に在室時はいつでも質問等に対応しますので,来室してください。
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