【授業の目的】
大学院を修了し社会に出て働くことの意味を考えるために,社会や会社を俯瞰的に捉えるとともに,自身のキャリアをデザインするための枠組みと手がかりを得ることを目的とする。
【授業の到達目標】
自分のキャリアを自分の言葉で語り,表現できる。 具体的には次の2つの達成を目指す。 1)社会システムをどのように捉え,その中でどのように生きていくのか,働いていくのかを自分の言葉で語ることができる。 2)そのために大学院でどのように学ぶのかを自分の言葉で語ることができる。
【授業概要(キーワード)】
キャリア開発,社会システムと会社システム,仕事人生(Working Life)とトータルライフ,ライフテーマ,学生主体型授業
【科目の位置付け】
キャリア教育を通してキャリアパスを形成し職業意識を深める(理工学研究科理学専攻のカリキュラム・ポリシーに対応)
【授業計画】
・授業の方法
個人作業とグループワークを組み合わせたワークショップ形式とする。
・日程
以下の内容を,二日間にわたって集中講義として実施する。
1.オリエンテーション 2.社会システムとカイシャ 1)働く場としての日本社会の特徴 2)カイシャはどのように機能していくのか 3)どう変わっていきそうなのか? 何を(何に)備えるのか? 3.キャリアを考えるということ 1)キャリを考える範囲と方法 2)キャリア開発を促進するコミュニケーションとスタイル 3)自身のライフテーマを考える 4.まとめ
注)講義の進行状況に応じて順番や内容が変更される可能性がある。
【学習の方法】
・受講のあり方
1)自分のことを集中的に考える機会を提供するので,受け身ではなく自分のために取り組むこと。 2)二日間,全部に参加してこそ意味がある内容になっているため,途中からの参加は認めない。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義の中で学んだこと,自分について取り組んだことなどを,日々の学生生活の中や,キャリア上の選択の際に意識すること。特に自分について取り組んだことについては,本当に納得できるのか,変化していないのか,などを折に触れて点検する事。
【成績の評価】
・基準
将来どのように生きていくのか,働いて行くのか,そのために大学院でどのように学ぶのかを自分の言葉で語ることができることを合格の基準とする。
・方法
後日提出するレポートで評価する。講義の中で扱った内容に関する記述が中心となる。この際,文章としての基本ができているか,自分の考えや感想を適切に表現できているか,講義の中で出てきた知識やスキルについて触れ,正しく理解できているかといった点を考慮し,全体の内容を含めて総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
この授業ではテキストを使用しない。必要な資料を授業の中で配布する。参考書として,『小野田博之ら「キャリア開発24の扉」生産性出版(2011).』がある。
【その他】
・学生へのメッセージ
将来の進路・職業に関わらず,全ての大学院生が対象となる。社会に出て働くということについてより具体的に考えてみることと合わせ,人生100年というライフスパンでもとらえ直してみる時,既存の考え方がどこまで援用できるのか,ということを確認するために受講すればよいであろう。
・オフィス・アワー
昼休み時間:多くの場合,研究室(理学部3号館A402号室)にいる。
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