【授業の目的】
文学テクストにおけるリアリズム概念を、日本近代文学史の流れの中において検討する。
言文一致の成立から大衆メディアの時代へと文化的な環境が変化する中で、常に大きなテーマとなってきた「リアリズム」という概念について、その及ぶ問題系を理解する。
【授業の到達目標】
日本近代文学における「リアリズム」概念の特質を、具体的なテクスト分析のもとに記述できる能力を身につける。【知識・理解】【技能】
【授業概要（キーワード）】
日本近代文学 リアリズム メディア論 学生主体型授業
【科目の位置付け】
日本近代文学および比較文学理論を専門的に研究するために必要と考えられる知識とそれを活用する理論的バックグラウンドを身につけるための科目です。
【授業計画】
・授業の方法
「言文一致」「自然主義文学と民俗学の誕生」「モダニズム文学」「政治と文学論争」といったトピックスを設定し、その中のリアリズム概念について講述する。毎回の授業において、受講者には簡単な発表を課す。
・日程
１ガイダンス
２声と文字１
３声と文字２
４言文一致とリアリズム１
５言文一致とリアリズム２
６自然主義文学理論とリアリズム３
７自然主義文学理論とリアリズム４
８受講者による発表と解説１
９受講者による発表と解説２
１０反文学としての民俗学１
１１反文学としての民俗学２
１２政治と文学論争１
１３政治と文学論争２
１４現代文学とリアリズム１
１５現代文学とリアリズム２
【学習の方法】
・受講のあり方
配布、提示された資料をもとに、ノートを作成する。先行する研究を踏まえた自らの分析を示し、それを批判的に検討する。
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
［予習］指定されたテキストを読了し、授業内の発表に備える。
［復習］関連する先行研究を調べ、レポートに備える。
【成績の評価】
・基準
・日本近代文学における「リアリズム」概念の展開を説明できる。
・日本近代文学における「リアリズム」概念について、具体的なテクスト分析に即した応用的論述ができる。
以上の基準について、授業への参加の度合いと知識の修得及び理解、論理的思考とその表現という４点で評価する。
・方法
授業内活動4０点、学期末レポート6０点。
【テキスト・参考書】
プリント配布及び授業内指示。
【その他】
・学生へのメッセージ
専門的な知識を身につけ、自分の研究対象に応用できるようになりましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問にこたえるオフィスアワーについては、火曜日14：40〜16：10 森岡研究室（人文社会科学部1号館4階425室）に設定します。ただし、その他の時間についても相談に応じますので、メールなどでアポイントをとってください。
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