生物英語(前期)
 English for Biological Science
 担当教員:品川 敦紀(SHINAGAWA Atsunori)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年、4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:旧課程理学部生物学科学生(平成28年以前入学)  科目区分:必修科目 
【授業の目的】
生物学分野における英文原著論文の読解力の向上を目的とする。
この授業では、理学部の学生として備えるべき十分なレベルの英語力を身につけることを目標とする。ここで言う英語力とは、(1)英語論文を読んで理解する、(2)科学論文を書くために必要となる英語力,特に構文を学ぶ、の2点です。

【授業の到達目標】
英語で書かれた生物学関連の文献を,辞書を使いながらも,独力で読んで大筋は正確に理解できる英語力を身につけることを目標とします。
(1)生物学用語を新たに500ワード程度覚える
(2)1000ワード程度の英語論文について30分で概要を文章化できるようになる
(3)定められた時間内で概要を把握する速読ができるようになる

【授業概要(キーワード)】
原著論文,生物学,英文和訳,速読,アブストラクト,学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
理学部のカリキュラムポリシー(2)に基づいた専門分野の知識の修得とディプロマポリシーの2-(3)に基づく語学力の修得を目標としています。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
NatureやScienceなどから短い文章(概ね1000ワード以内)の教材を選んで読み、単語を学習し、内容を自分で要約して理解する学習を、毎回の授業で繰り返し行います。毎回、冒頭に単語テストを行い、最後に小テストを行います。復習のための課題を毎回だします。
・日程
第1週では、生物学をはじめとする専門分野における英文の特徴および授業についてのガイダンスをおこないます。
第2週から第15週は、以下のような英文読解を毎週繰り返して行います。
はじめに単語テスト(20分)を行います。次に、Natureなどの記事を選んで読み、一人ずつ英文和訳をしながら、教材となる英文の意味を考えます。次に、生物英語の基礎となる専門用語と、数学的表現など論文特有の英語表現について、説明します。以上の後に、記事の内容に関する理解度をチェックするための小テストを行います。第2週から第15週まででとりあげる生物学のトピックは以下のとおりです。トピックの順序は変更される場合があります。
第2週ストロマトライト、第3週パンダのゲノム、第4週サンショウウオ卵の共生、第5週ボルバキア、第6週クマムシ、第7週植物の多様性、第8週サンゴの共生、第9週化学染料の発明、第10週アイスマンのゲノム 第11週カメの甲羅の進化、第12週カンブリア紀の化石、第13週協力行動の進化、第14週ヘアスタイルとタンパク質、第15週分子生態学

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
予習では、前回の授業で使用したテキストで出た単語を辞書なしで意味がわかり書けるようにしてください。授業では配布するテキストに要点を書き込み、文意がわからない文章については、その場で質問してください。授業で理解したことを確認するため授業の最後に小テストを行います。復習では、授業で使用したテキストを全訳して内容を理解し、日本語の全訳を作成してください。復習で作成した全訳は次回の授業の冒頭に提出してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習では、前回の授業で使用したテキストで出た単語を繰り返し筆記し、辞書なしで意味がわかり書けるようにしてください。予習した内容について、授業の冒頭で単語テストを行います。
復習では、授業で使用したテキストを全訳して内容を理解し、全訳を作成してください。その際に、全体の文意が論理的につながっているか(文脈がつながっているか)を確認してください。復習で作成した全訳は次回の授業の冒頭に提出してください。以上を1回の授業につき4時間かけて自習してください。

【成績の評価】
・基準
到達目標1については毎回実施する単語テストで8割以上の正解率を合格基準とします。到達目標2については、毎回実施する小テストで7割以上の正解率と、復習で提出する全文英訳を全て提出することを持って、合格基準とします。
・方法
毎時間の単語テスト40%、小テスト40%、復習でおこなう全文英訳20%の比率で、評点を累積して評価します。

【テキスト・参考書】
NatureのResearch HighlightやNews and Viewsをテキストとします。テキストに関連した参考論文は本学の付属図書館の文献サービス及び電子ジャーナル等で入手できるので、付属図書館の各種サービスの使い方をあらかじめ習得しておいてください。

【その他】
・学生へのメッセージ
目標をもって英語を勉強するために、年に最低1回は、TOEICを受験することを勧めます。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を担当教員のオフィス(理学部2号館4階401室)において、毎週火曜日の午前9時から午後5時までの間設けます。ただし、会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は初回の授業でお知らせします。

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