【授業の目的】
環境保健学とは,人と環境の係わり合いを生態学的および生理学的視点に立って認識し,人類の健康・生存の確保について包括的に捉えようとする学問である。健康障害の発生は,病因(agent factor),宿主要因(host factor),環境要因(environmental factor)の相互関係によるため,これらの要因とその相互関係を学ぶことに重点を置く。
【授業の到達目標】
上記テーマに関し,医療・健康福祉サービスに従事する者にとって必要となる基礎的な知識の取得を目標とする。人を取り巻くさまざまな環境に起因する疾病の成因およびその予防,さらに健康について理解し,適切に説明できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
衛生学,中毒学,産業医学
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,生活環境により引き起こされる様々な疾病の発症機序を理解することにより,科学的根拠に基づいた適切な看護を提供する力を身につけるものである。本授業を受講する前に,専門基礎科目の授業を幅広く受講しておくことが望ましい。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
対面講義とする 毎回,パワーポイント(藤井)もしくはプリント(大津)により講義をすすめる。
・日程
1.環境保健学総論(健康とは) 2.水と健康・食品と健康 3.大気汚染と公害 4.有害化学物質による健康障害I 5.生活習慣病 6.有害化学物質による健康障害II 7.産業保健(作業環境と健康障害,職業性疾病とその予防) 8.物理環境(騒音,振動,放射線)と健康
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
出席を重視する。短時間に多くの内容を講義するため,1回の欠席による遅れが大きいことを認識する必要がある。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
日頃から生活環境と健康に関する話題に関心を持っていただきたい。 講義内容を適当な教科書を用いて復習していただきたい。
【成績の評価】
・基準
講義で取り上げた内容について、基本的な概念や用語を正しく理解していることを合格の基準とする。
・方法
1.出席・授業への参加状況 毎回出席を確認し授業に対する意見・感想,自己評価を求める 2.筆記試験 出席回数3/4以上の者を対象に試験を実施する 藤井担当範囲(50点),大津担当範囲(50点)とし,それぞれ6割以上を合格とする 再試験は1回のみ実施する 3.最終評価 全授業の出席回数3/4以上の者ならびに筆記試験6割以上を評価対象とし,筆記試験の結果と出席状況から総合的に判定する
【テキスト・参考書】
1.標準公衆衛生・社会医学(岡崎 勲 他編,医学書院) 2.NEW 予防医学・公衆衛生学(岸 玲子 他編,南江堂) 3.公衆衛生マニュアル(柳川 洋・中村 好一 編,南山堂) 4.国民衛生の動向(厚生統計協会)
【その他】
・学生へのメッセージ
高校で化学・生物を学んでいない学生には若干難しい内容が含まれます。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を下記のとおり設ける 藤井研究室(医学科基礎校舎4階):開講日,授業終了後 大津研究室(環境保全センター):開講日,授業終了後 小林・地域看護学研究室(赤間):開講日,授業終了後 会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に連絡すること 連絡先は初回の授業で周知する
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