母性看護学実習
 Maternity Nursing Practice
 担当教員:藤田 愛(FUJITA Megumi) 山口 咲奈枝(YAMAGUCHI Sanae) 手塚 美春(TEZUKA Miharu)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):助産師ならびに保健師として実務経験のある教員が、周産期医療や母子保健活動の看護実践を活かし、母性看護学領域における必須の知識および特有の技術について実習を行う。
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
1.学内で学んだ知識を基盤に、妊産褥婦および胎児・新生児への看護を提供することを目的とする。
2.学内で学んだ妊産婦、胎児、新生児の援助方法をふまえて、周産期ならびに育児期における女性、胎児・新生児および家族への援助を実践することを目的とする。

【授業の到達目標】
1.妊娠、分娩および産褥期の経過を観察し、妊産褥婦および胎児・新生児の生理的変化を学ぶことができる。
2.妊産褥婦への援助を実践し、周産期ならびに育児期における母性看護の方法を習得することができる。
3.新生児への援助を実践し、新生児への看護方法を習得することができる。
4.新生児の正常からの逸脱について理解し、看護援助を学ぶことができる。

【授業概要(キーワード)】
周産期、育児期、臨地実習

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この授業は、母性の特性および援助方法をふまえて、周産期ならびに育児期における女性、胎児・新生児および家族への援助について実践と評価するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
臨床実習および地域母子保健実習を行う。期間は2週間である。
病棟実習では産褥期あるいは妊娠期の母子を受け持ち看護を展開する。地域母子保健実習は、子育て支援センターならびに学内で保健教育の立案実施、妊婦健診のシミュレーションを行う。
・日程
実習期間:9月~12月
実習場所:山形大学医学部附属病院6階東病棟、子育てランドあ~べ
実習内容:
2週間の実習期間で下記内容を実習する。
1.看護技術の演習・保健教育の実施
2.妊婦の観察と看護
3.産婦および出生直後の新生児の観察と看護
4.褥婦の観察と看護
5.新生児の観察と看護
6.子育て支援の現状を学び、親子関係を促進する諸因子について学ぶ
7.婦人科疾患の特徴と看護
詳細は、別途オリエンテーションを行う。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1.妊産褥婦および胎児・新生児の経過を観察し,それらの状態をアセスメントする。
2.妊産褥婦および胎児・新生児の状態を看護診断し看護計画を立てる。
3.妊産褥婦および胎児・新生児が安全・安楽に経過できるための援助方法を考え実践する。
4.育児期にある父母の子への関わりを観察し父母の状態をアセスメントする。
5.子育て支援の現状を学び親子関係を促進する諸因子について考える。
6.ライフステージ各段階における婦人科疾患の特徴と影響要因について考える。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1.基礎的な母性看護技術を演習する。
2.講義内容を復習し、参考書および学内演習で配布された看護技術に関する資料にも目を通し、知識と技術の再確認する。
実習記録やカンファレンスを通して、看護目標や行動目標を評価していくこと。

【成績の評価】
・基準
1.妊娠、分娩および産褥期の経過を観察し、妊産褥婦および胎児・新生児の生理的変化を理解している。
2.妊産褥婦への援助を実践し、周産期ならびに育児期における母性看護の方法を実践できる。
3.婦人科疾患患者への援助を実践し、婦人科における看護師の役割を理解できる。
4.母子を取り巻く社会環境や子育て支援の方法を理解できる。
・方法
実習内容、実習記録内容と提出状況、出席状況、実習および演習中の態度を総合評価とする。60点以上を合格とする。無断欠席・遅刻は1回につき5点減点する。

【テキスト・参考書】
(テキスト)
系統看護学講座専門分野Ⅱ 母性看護学各論、母性看護学②,医学書院
ナーシンググラフィカ母性看護学(2)母性看護技術第4版、メディカ出版

【その他】
・学生へのメッセージ
妊産褥婦や胎児・新生児が妊娠・分娩・産褥および新生児期を順調に経過するためには、看護者の的確な観察や習熟した看護技術の提供が不可欠です。したがって,講義内容を必ず確認して臨んでください。また、日頃接する機会が少ない方を対象に実習を行うので,看護実践の機会を大切にし、積極的に実習に臨んでください。
心身の健康状態を整えて、看護学生にふさわしい身だしなみ、態度で実習に臨みましょう。無断欠席に対してはきびしく対処します。
・オフィス・アワー
授業時間外の質問などに答えるオフィスアワーは月曜日12:00~13:00。ただし、これに限らず在室しているときは随時対応します。

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