【授業の目的】
本科目では,技術者としてどのような倫理観を持って業務・職務に臨むべきかを,国外及び国内で起きた具体的な事例を用いて学ぶ.また,実際に倫理が問われる場面に遭遇した時に,どのような対処をすべきかを学ぶ.
【授業の到達目標】
(1) 技術者の専門職としての特質と責任を説明できる (2) 倫理問題に対する感受性を身に付ける
【授業概要(キーワード)】
倫理的ジレンマ,危険管理,専門職倫理,内部告発,コンプライアンス
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:51~75%
【科目の位置付け】
学習・教育目標の(E)に相当する. 基礎となる科目:スタートアップセミナー 関連科目:情報化社会と職業,情報倫理
【授業計画】
・授業の方法
講義形式で行うが,理解を深めるためにミニテストやグループ討論を行う.
・日程
第1週 なぜ技術者倫理を学ぶのか 第2週 設計問題と倫理問題 第3週 プロフェッショナルの責任 第4週 技術的要因と組織的要因 第5週 技術者と法 第6週 ハラスメントに関する講義 第7週 まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
問題に直面する当事者の視点で倫理問題を捉えること.審判あるいは批判者として高みから問題を論じることは,本講義の目的に沿わない.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・授業で取り扱う知識・視点を基に,メディア等で報道される事例や,身近な事例についても考察すること. ・スライド・ファイルをWebClassから入手し,授業時に持参することを勧める. ・私語,飲食等,他の受講生に迷惑となる行為を行った場合は,受講を中止させ,ミニテストを受験させない.
【成績の評価】
・基準
ミニテスト又はグループ課題(60点)及び最終レポート(40点)、合計100点満点の60点以上を合格とする.
・方法
ミニテスト又はグループ課題(60点)及び最終レポート(40点)で評価する.
【テキスト・参考書】
テキスト:特に指定しない. 参考書: ・小出泰士 著,JABEE対応・技術者倫理入門,丸善出版,2010. ・藤本温 編著,川下智幸,下野次男,南部幸久,福田孝之 共著,技術者倫理の世界 第3版,森北出版株式会社,2013. ・C.ウィットベック著,札野順・飯野弘之訳,技術者倫理1,みすず書房,2000.
【その他】
・学生へのメッセージ
将来自分が倫理的な問題に直面した時に本講義の内容が活かせるよう,現状の自分の意思・考え方に忠実に演習等に取り組むことが重要となる.
・オフィス・アワー
質問・相談等がある場合には、金曜日16:00~17:00(7-319室)で対応。
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