【授業の目的】
情報ネットワークシステムがどのように構成され動作するかハードウェア・ソフトウェアの両面から学習する.
【授業の到達目標】
1)基幹網,アクセス網,ローカルエリアネットワークなどの現代の情報通信を実現する通信網の特徴を説明することができる.【知識・理解】 2)OSI参照モデルやTCP/IP参照モデルなどの階層化プロトコルの概念を説明することができる.【知識・理解】 3)プロトコル・サービス・インターフェースとは何かを説明することができる.【知識・理解】 4)様々な階層で用いられている各種プロトコルの動作原理を説明することができる.【知識・理解】 5)ネットワークセキュリティの基礎技術やマルウェアの防御技術がどのようなものかを説明することができる.【知識・理解】 6)IoTとは何かどんなIoTシステムがあるかを説明することができる.【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
プロトコル,OSI参照モデル,TCP/IP参照モデル,ルーティング,インターネット,無線ネットワーク,World Wide Web,ネットワークセキュリティ,IoT
【科目の位置付け】
本科目は,学科のディプロマポリシーの3(1)「情報科学と電気・電子通信工学の基礎知識を身につけ,それを応用する能力を身につけている」の前半部(基礎知識を身に付ける)に対応する. 本科目に関係が深い科目:情報理論,情報通信,データ構造とアルゴリズム,プログラミング演習III,暗号とセキュリティ
【授業計画】
・授業の方法
講義形式で行う.毎回15~20分間でその時間内に学んだ内容の演習問題を解いてもらう. 原則対面で行うが,状況によってはZoomによるオンライン授業に変更する場合もある.
・日程
第1回 ガイダンス,情報ネットワーク概論 第2回 参照モデル 第3回 物理層1 第4回 物理層2,データリンク層1 第5回 データリンク層2 第6回 メディアアクセス副層1 第7回 メディアアクセス副層2 第8回 中間試験と解説 第9回 ネットワーク層1 第10回 ネットワーク層2 第11回 トランスポート層 第12回 アプリケーション層 第13回 ネットワークセキュリティ 第14回 ネットワークの応用(IoTとその応用システム) 第15回 期末試験と解説
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
欠席や遅刻をすると授業内容が分からなくなるので必ず遅刻をせずに出席すること. 私語など他の受講生の迷惑となる行為は行わないこと.受け身にならず積極的な受講を期待する.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習として.講義資料をWebClassにアップするので,事前に読んでくるとともに疑問点をノートに書きだしてくる(30分程度). 復習として,講義資料を読み返すとともに演習問題を完全に理解し、全体の流れを把握しなおすこと(30分程度).
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に記載した各項目を総合的に評価して,総合評価で60点以上を合格とする
・方法
中間試験,期末試験をそれぞれ50点/50点で成績を評価する.
【テキスト・参考書】
テキストとして,自作の講義資料を用いる. 参考書 1. Computer Networks 5th Edition, A. S. Tanenbaum et al., Pearson Education (2011) 2. コンピュータネットワーク第5版,アンドリュー タネンバウム 他著,水野忠則 他訳,日経BP社 (2013) 3. 改訂4版 TCP/IPネットワーク,三浦賢一 著,技術評論社 (2017) 4. 情報ネットワーク,宇田隆哉 他著,共立出版 (2011)
【その他】
・学生へのメッセージ
講義の前後に予習,復習をしっかりやり,受け身にならず積極的な受講を期待する.
・オフィス・アワー
毎週月曜日 16:00~17:30 相談場所:工学部9号館9-804号室.WebClassのメッセージ機能を用いた質問も受け付けます.
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