【授業の目的】
建築は、構造・材料・施工・デザイン・設計・計画・景観・環境・設備・法規・歴史など、非常に幅広い分野が含まれており、それぞれが相互に深く関係しながら社会と密接につながっている。施主、建築家、建設業者など、それぞれの立場から研究者、建築家、建築技術者に求められる社会的責任や倫理について学習する。
【授業の到達目標】
研究者、建築家、建築技術者、建築施工者などに期待される社会的責任・倫理や建築界における役割を理解できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
建築 技術者倫理 設計 研究 施工 技術開発 行政
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
設計、計画、構造、材料、環境、法規、施工など様々な建築分野の知識を身につけた上で、技術者・設計者・研究者としてどのように生きていくのかについて学ぶ。技術者倫理科目として唯一の科目であり、履修を強く薦める。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
05.ジェンダー平等を実現しよう 08.働きがいも経済成長も 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を
【授業計画】
・授業の方法
選任教員が窓口となって、構造・材料・施工・デザイン・設計・計画・景観・環境・設備・法規・歴史など様々な分野で活躍する実務者を招聘し、講演方式で毎回の授業を行う。
・日程
第1回:建築職能論とは(永井) 第2回:建築家の職能の歴史(永井) 第3回:建築史の立場からみた建築職能論(永井・濱) 第4回:建築計画の立場から見た建築職能論(佐藤・濱) 第5回:都市計画の立場から見た建築職能論(佐藤・高澤) 第6回:市民の立場から見た建築職能論(佐藤・高澤) 第7回:構造設計の立場から見た建築職能論―躯体(三辻・汐満) 第8回:構造設計の立場から見た建築職能論―地盤(三辻) 第9回:環境設備の立場から見た建築職能論―エネルギー(日高) 第10回:環境設備の立場から見た建築職能論―室内環境(日高) 第11回:建設業とは(永井) 第12回:建物を造るということ―設計(佐藤・濱) 第13回:建物を造るということ―施工(三辻・汐満) 第14回:建物を造るということ―管理・監理(三辻・汐満) 第15回:試験および解説
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
幅広く興味を持って、様々な分野で活躍する実務者の話を聞いてほしい。諸先輩の話を聞き、自分の経験を重ねて、将来、技術者・設計者・研究者としてどのように生きていくべきかについて自分なりに考えてほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
関連する書籍や、先人の業績に関連する資料を読むなどして、様々な視点から技術者倫理、建築に関わる技術者としての使命や責任について考えてください。
【成績の評価】
・基準
建築に関わる技術者としのて使命、社会的責任などについて理解できたか、特にある特定の分野だけでなく、建築に関わる様々な分野から建築の世界を見る視点を養えたか、などを評価する。
・方法
毎回の出席とレポート、期末レポートの提出および内容によって評価する。毎回の出席とレポートを40点、期末レポートを60点の合計100点とし、60点以上を合格とする。
【テキスト・参考書】
テキスト等については、適宜、指示する。資料を配布することもある。
【その他】
・学生へのメッセージ
同じ建築の世界でも内容や性格の異なる様々な分野から、斯界で活躍する技術者・設計者・研究者の話を聞けるよい機会です。素直な心で諸先輩の話を聞いて、自分の将来について考えてください。
・オフィス・アワー
窓口教員のところに連絡すること。その後は窓口教員の指示に従うこと。
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