【授業の目的】
実験動物、家畜、ヒトを中心とした哺乳類の基礎的生殖生理についての分子メカニズムを学ぶ。
【授業の到達目標】
1.哺乳類の生殖の特徴と動物種による違い、2.哺乳類の生殖器官の構造と性分化、3.配偶子への分化・形成、4.生殖内分泌系の仕組み、5.排卵・受精現象、5.受精卵の初期発生過程、6.着床・妊娠と分娩および泌乳、7.繁殖障害、などについて理解するとともに、生命現象メカニズムを論理的に理解し、論述や、考察、推測ができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
授業計画(日程)で項目に挙がっている用語。
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
コースのディプロマポリシーにおいて、食料,生命,環境科学についての基礎的知見を学ぶことで、総合的な判断力とバランス感覚、科学的思考力、課題の認識と解決のための思考力身に付けるための科目である。特にコース配属後の初等専門科目として、高等動物の基礎生理学を修得した上、さらに生殖生理学を分子レベルで理解することを目的としている ・日本卵子学会認定の生殖補助医療胚培養士の資格認定審査を申請する際、生殖生物学関連の科目の修得が必要要件となっており、本科目が該当する。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 02.飢餓をゼロに 03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 08.働きがいも経済成長も 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 13.気候変動に具体的な対策を 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
・講義形式で、アクティブラーニングも取り入れて行う。課題レポートの提出を求める場合もある。 ・講義は、対面授業を主とするが、状況に応じてリアルタイム遠隔授業も行う。
・日程
第1回:高等動物の生殖周期と性行動 第2回:生殖細胞と生殖器官の構造 第3回:性の決定と分化 第4回:配偶子形成 第5回:生殖に関わるホルモン 第6回:性成熟、性周期 第7回: 受精 第8回:第1回~第7回分のまとめ 第9回:初期胚発生と胚の初期分化 第10回:妊娠と分娩 第11回:泌乳 第12回:繁殖障害と生殖に及ぼす環境要因 第13回:鳥類の生殖 第14回:家畜人工授精・家畜受精卵移植の資格取得 第15回:第8回~第15回分のまとめ *進捗状況によって、講義内容の一部を変更することがある。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・不足している専門用語については、各自、予習・復習で理解に努めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・自習では、まず講義や教科書に出てくる専門用語を理解するように努めてください。参考書等は図書館にもあります。
【成績の評価】
・基準
授業計画の前半あるいは後半のそれぞれの内容についての理解度を、筆記試験(中間・期末)で評価し、100点満点中60点以上を合格基準とする。
・方法
動物の主な生殖機能について、意義と論理的な説明ができるか。筆記試験(中間・期末)での理解度を総合的に判断し、100点満点中、60点以上を合格とする。またレポート課題の評価、出席状況も総合評価の一部に加えることがある。
【テキスト・参考書】
テキスト ・繁殖生物学 改訂版 (日本繁殖生物学会編集、インターズー、2020年) 参考書 ・獣医繁殖学第4版(中尾敏彦/津曲茂久/片桐成二編、文永堂出版、2012年)
【その他】
・学生へのメッセージ
本科目を履修するに当たり、2年前期開講の動物栄養生理学を修得していることが前提となっています。
・オフィス・アワー
用事がある場合は、用件と日時等をあらかじめメールで連絡して下さい。 E-mail:naonao@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp
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