日本近代文学概論
 Introduction to Japanese Modern Literature
 担当教員:森岡 卓司(MORIOKA Takashi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
〈日本近代文学史〉
日本文学研究における基礎的知見としての日本近代文学史について、歴史的動向や社会的潮流との関わり、文芸思潮の動向を中心に、基礎的な知識を身に着けることを目指す。明治からおおよそ昭和までの日本文学史をとりあげる。

【授業の到達目標】
(1) 歴史的動向や社会的潮流との関わりを踏まえた上で、日本近代文学の生成や享受の歴史について、基礎的な事項を説明することができる。【知識・理解】
(2)日本近代文学史に関する基礎的な理解を踏まえて、特定の作品についてその特質を簡潔に説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
知識の修得 知識の応用 日本文学史

【科目の位置付け】
この授業は、日本文化の基盤のひとつである日本近代文学史について、学術的な観点からの知見(専門知)を身につけるための科目である(人文社会科学部、人間文化コースのカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
配布資料とスライドとに基づく講述を中心とする。発言や小レポートの提出を求めることがある。
・日程
1、ガイダンス
2、「明治」までの日本文学史 文学史叙述の方法
3、明治文学史(1) 近代国家と言文一致
4、明治文学史(2) 政治運動と明治浪漫主義の成立
5、明治文学史(3) 漱石の位置
6、大正文学史(1) 耽美派と白樺派
7、大正文学史(2) 近代詩壇の成立
8、大正文学史(3) 自然主義とその行方
9、昭和文学史(1) プロレタリア文学、モダニズム文学の勃興
10、昭和文学史(2) 浪漫主義の再興
11、昭和文学史(3) 戦時下の文学
12、中間まとめ
13、知識習得の確認
14、昭和文学史(4) 戦後文学の動向
15、まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
配布された資料をもとに、自分のノートを作成し、知識の習得を確認する授業内試験に備える。
期末には、授業内で扱った作品のうち任意の1作を読み通し、講義を踏まえたレポートを執筆、提出する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本科目では以下の課題等を課す。準備学修に必要な学修時間の目安は1時間/週。
・事前に指定されたテクストがある場合にはそれを読了する。
・ノートを用いて授業内容を整理し、重要事項を確実に記憶する。
・期末レポートに備えて、授業内で扱った作品のいくつかを読み通すことに挑戦する。

【成績の評価】
・基準
・日本近代文芸思潮に関する基礎的な事項を説明することができるか。
・日本近代文学史と歴史的動向や社会的潮流との関わりを説明できるか。
・日本近代文学史に関する基礎的な理解を踏まえて、特定の作品についてその特質を簡潔に説明できるか。
以上の基準について、授業への参加の度合いと知識の修得及び理解、論理的思考とその表現という4点で評価する。
・方法
評点(100点満点)の内訳は、知識の定着を測る持ち込み不可の予備テスト60点、期末レポート30点、授業内活動に対する評価10点。

【テキスト・参考書】
この授業では、入手必須なテキストは指定しない。

【その他】
・学生へのメッセージ
論述や思考だけではなく、一定量の知識の定着を求める。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問にこたえるオフィスアワーについては、木曜日14:40〜16:10 森岡研究室(人文社会科学部1号館4階425室)に設定する。ただし、その他の時間についても相談に応じる(メールなどでアポイントが必要)。

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