歴史学基礎演習a
 Introductory Seminar on History a
 担当教員:山﨑 彰(YAMAZAKI Akira),小幡 圭祐(OBATA Keisuke),中村 篤志(NAKAMURA Atsushi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
歴史学の導入的な授業である。日本史、アジア史、ヨーロッパ史の入門的な史料を素材に、毎回、出席者の報告を中心に授業する。現代日本語の文献の他に、それぞれの領域に固有の史料をとりあげる。歴史学の基礎的史料や文献の読解力の養成を目的とする。

【授業の到達目標】
歴史学の本格的な学習のために必要な入門的な知識と技能を獲得し、歴史学書を読むことができる。

【授業概要(キーワード)】
歴史学入門、史料、日本史、アジア史、ヨーロッパ史

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
歴史学プログラムの入門的な授業として、日本史、アジア史、ヨーロッパ史各領域の文献に親しむ。

【授業計画】
・授業の方法
 教員が史料の基本的な特性を説明した上で、毎回担当者に文献の報告をしてもらい、それをめぐって討論する。
・日程
第1回 授業の概要の説明 
第2回 ヨーロッパ史の地図、統計、画像史料について
第3回 ヨーロッパ史文献について 古代・中世史
第4回 ヨーロッパ史文献について 近代史
第5回 ヨーロッパ史文献について 現代史
第6回 ヨーロッパ史英語文献の特徴と利用について
第7回 東アジア史:漢文とは何か?
第8回 東アジア史:資料の背景と研究史
第9回 東アジア史:漢文資料の読解
第10回 東アジア史:漢文資料の読解
第11回 日本史 日本史研究と史料 古文書学とアーカイブズ学
第12回 日本史 古代史史料を読む
第13回 日本史 中世史史料を読む
第14回 日本史 近世史史料を読む
第15回 日本史 近代史史料を読む

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
参加型の授業であるので、テキストの内容をよく理解し、これについて意見や疑問を積極的に発言できるようことが望まれる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎回テキストや史料の予習のために、3時間の学習を必要とする。また授業で取りあげている文献以外にも、広く歴史学書を読む習慣をつける。


【成績の評価】
・基準
成績評価では、歴史学の各領域に関する「知識の修得」、テキストの「理解の度合い」、報告やレポート作成における「汎用的技能」、意見交換への「参加の度合い」を重視する。
・方法
報告(40点)とレポート(40点)によって知識の習得、理解の度合い、汎用的技能を評価し、意見交換(20点)によって参加の度合いを見る。3分の2以上の出席が必要。

【テキスト・参考書】
ヨーロッパ史:歴史学研究会編『史料から考える世界史20項』(岩波書店、2014年)
アジア史:指定図書はない。プリントを配布する。
五味文彦・杉森哲也編著『日本史史料論』(一般財団法人放送大学教育振興会、2015年)テキストの入手については、第1回目の授業で説明します。

【その他】
・学生へのメッセージ
歴史書はもちろん、旅行や留学などの体験を通じて、多面的に歴史を学んでください。
・オフィス・アワー
山崎彰:火曜日 10時30分~12時10分 山崎研究室
中村篤志:火曜日 14時40分~16時30分 中村研究室
小幡圭祐:月曜日 11時30分~13時30分 小幡研究室


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