文化人類学基礎演習a
 Introductory Seminar in Cultural Anthropology a
 担当教員:坂井 正人(SAKAI Masato),松本 雄一(MATSUMOTO Yuichi),山本 睦(YAMAMOTO Atsushi),松本 剛(MATSUMOTO Go)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
文化人類学的な「ものの見方」を理解するとともに、文化人類学の文献の読み方、議論の仕方を身につけることを目的とする。特に贈り物、感情、人間関係、国家、市場、公平、実践、霊媒カルトに注目する。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、贈り物、感情、人間関係、国家、市場、公平、実践、霊媒カルトに関して、文化人類学の立場から具体的事例に基づいて説明できる。また、文化人類学的な「ものの見方」の特徴を自分の言葉で説明できる。さらに文化人類学の文献の読み方および議論の仕方の基礎を修得する。

【授業概要(キーワード)】
贈り物,感情,人間関係,国家,市場,公平,、実践,霊媒カルト

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
この授業は、贈り物、感情、人間関係、国家、市場、公平、実践、霊媒カルトについて文化人類学の観点から論理的に分析し、現実社会に関する理解を深め、現代社会で活躍するために必要な知識と教養を身に付け、他者や異文化への柔軟な理解力を養成するために編成される科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
演習形式。ただし受講生の理解を深めるために、ミニ講義を実施する場合があります。
・日程
第1回 講義のすすめ方とガイダンス
第2~3回 贈り物・商品・物乞い
第4回 感情と共感
第5回 人間関係と行為
第6~7回 国家と身体
第8~9回 市場・宗教・社会主義
第10回 何が公平か?
第11回 日常生活における実践
第12~13回 霊媒カルトと実践
第14回 まとめと議論(1)
第15回 まとめと議論(2)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
事前に指定したテキストの該当箇所を授業前に読み、疑問点を整理しておく。漠然と講義を受けるのではなく、授業で扱われた事例を自分の日常生活に照らし合わせて考えてみる。また、質疑応答には積極的に参加する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
「予習のあり方」事前に指定されたテキストを授業前に熟読するとともに、疑問点をまとめておく。
「復習のあり方」授業の内容を思い浮かべながらノートを整理するとともに、テキストを繰り返し読み理解を深める。

【成績の評価】
・基準
 基準1 主体的な参加の度合い  30%
 基準2 知識の修得の度合い  20%
 基準3 理解の度合い  20%
 基準4 汎用的技能の修得の度合い  30%
・方法
質疑応答(60パーセント)、レポート(40パーセント)

【テキスト・参考書】
テキスト:松村圭一郎 2017 『うしろめたさの人類学』ミシマ社

【その他】
・学生へのメッセージ
学生の積極的な参加を前提とした授業です。事前学習,授業内での積極的な発言をお願いします。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を坂井正人研究室(人文社会科学部3号館6階)において、授業終了後(金曜日)の15:00~16:30の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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