【授業の目的】
最近の考古理論の展開を理解する。またアンデス考古学の具体的な事例を通じて、これらの理論について理解を深める。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、最近の考古理論の展開について説明できる。また、これらの理論の特徴をアンデス考古学の事例を用いて自分の言葉で説明できる
【授業概要（キーワード）】
考古学理論、モノ、エイジェンシー、物質性、アクターネットワーク理論
【学生主体型授業（アクティブラーニング）について】
A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：1～25％
B-1．学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。：1～25％
【科目の位置付け】
この授業は、社会科学の諸理論との密接な関係の中で成立した考古学理論に関する理解を通じて、現代社会で活躍するために必要な知識と教養を身に付け、他者や異文化への柔軟な理解力を養成するために編成される科目である。
【SDGs（持続可能な開発目標）】
10.人や国の不平等をなくそう
【授業計画】
・授業の方法
最近の考古学理論の展開をパワーポイントおよび配布資料などを使って解説する。本テーマについて理解を深めてもらうために、授業中に質疑応答を行うことがある。
・日程
第1回 講義のすすめ方とガイダンス
第2回 文化史
第3回 プロセス考古学
第4回 ポストプロセス考古学
第5～6回 実践論とエイジェンシー
第7～8回 モノのエイジェンシー
第9～10回 現象学的考古学
第11～12回 物質性
第13～14回 アクターネットワーク理論
第15回 考古学理論とアンデス考古学
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
漠然と講義を受けるのではなく、授業で扱われた事例を自分の日常生活に照らし合わせて考えてみる。また、質疑応答には積極的に参加する
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
「予習のあり方」
授業で扱うテーマについて参考書などを授業前に熟読するとともに、疑問点をまとめておく。
「復習のあり方」
授業の内容を思い浮かべながらノートを整理するとともに、テキストを繰り返し読み理解を深める。
【成績の評価】
・基準
基準１ 主体的な参加の度合い ３０％
基準２ 知識の修得の度合い ３０％
基準３ 理解の度合い ３０％
基準４ 汎用的技能の修得の度合い １０％
・方法
質疑応答（20パーセント）、期末レポート（80パーセント）
【テキスト・参考書】
参考書：
コリン・レンフルーほか 2007 『考古学：理論・方法・実践』東洋書林。
ブルース・トリッガー 2015 『考古学的思考の歴史』同成社。
古谷嘉章ほか 2017 『「物質性」の人類学』同成社
Harris, Oliver et al. 2017 Archaeological Theory in the New Millennium. Routledge.
【その他】
・学生へのメッセージ
皆さんが理解できるよう分かりやすい講義を心掛けますが、理解できない点は、適宜、ご質問ください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を坂井正人研究室（人文社会科学部3号館6階）において、授業終了後（金曜日）の15：00～16：30の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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