環境動態論特殊講義b
 Topics on Environmental Dynamics(b)
 担当教員:伊藤 晶文(ITO Akifumi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
人類が活躍する時代である第四紀の環境変動を概説するとともに,地球規模の環境変動に伴い人間生活の場がどのように変化したのかを紹介します。授業内容の理解を通して,地球環境が将来どのように変化するのかを予測し,適切に対処できる姿勢を身につけることが本授業の目的です。

【授業の到達目標】
1.第四紀の環境変動に関する基礎知識を習得する
2.気候変化および海面変化の影響を受けた地表諸環境の変化を説明できる
3.地球環境が将来どのように変化するのかを予測し,適切に対処できる姿勢を身につける

【授業概要(キーワード)】
第四紀,地殻変動,気候変化,海面変化,地表諸環境の変化

【科目の位置付け】
本授業は,環境を扱う学問のひとつである第四紀学の基本的な研究成果を把握し,第四紀学的な観点を身に付けるための専門展開科目です。

【授業計画】
・授業の方法
本授業は講義形式で行い,板書内容,図表および写真を液晶プロジェクターにより提示します。
・日程
(以下のように進める予定ですが,内容や順序を一部変更する場合があります。)
1.ガイダンス
2.第四紀とは
3.地殻の変動(1)プレートテクトニクスの進歩
4.地殻の変動(2)アイソスタシーによる変動
5.気候変化
6.気候変化の原因
7.海面変化
8.授業内試験1と小括
9.年代測定の方法
10.氷床・氷河の消長
11.古植生の変化
12.レス-古土壌層序
13.海岸線の変化
14.授業内試験2と小括
15.まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
板書内容だけでなく,液晶プロジェクターで示した図表の説明(口頭での説明を含む)もノート等に筆記して,授業内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業内試験に備えて,授業内容を後で振り返ることができるようにノートおよび配布資料を整理しておいてください。

【成績の評価】
・基準
2回の授業内試験と授業中での質疑応答により,知識の修得,理解の度合い,汎用的技能(論理的思考力,文章表現力),参加の度合いのそれぞれ項目について判定し,その合計点を用いて判定します。基準は,1)第四紀の環境変動について説明できる,2)気候変化および海面変化に伴う地表諸環境の変化を説明できる,3)授業に積極的に参加し,意欲的に学習している,です。
・方法
平常点(20点),授業内試験その1(40点),授業内試験その2(40点)

【テキスト・参考書】
授業で紹介する図表をまとめた資料(プリント)を配布します。参考書は授業内容に応じて適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
高校で地理や地学を履修していない学生にも分かるように基礎的な内容から授業を進めていきます。不明な点がある場合は,オフィスアワーなどで積極的に質問してください。
・オフィス・アワー
木曜日12:00~13:00 伊藤晶文研究室(人文社会科学部1号館4階426)または地理情報処理資料分析室(人文社会科学部3号館4階402)。他の日時を希望する場合は,授業終了時等に希望時間を伝えてください(別途調整します)。
Eメールアドレス:a-ito@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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