【授業の目的】
機械などの性能の進歩だけでなく、機械を使う側の人間の諸問題に目を向け、人間と機械(住環境等を含む)を一つのシステムとして捉えた人間中心設計の見方・考え方を身につけるために、人間工学における基本的な概念と人間特性の理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
1)マン・マシンシステムモデル、人間の仕組みと特性、感覚機系の情報入力、運動器系の情報出力、人間の情処理時間などを学び、人間の特性や情報処理能力を考慮したシステム設計の見方・考え方を説明し、記述できる。【知識・理解】 2)機械システムなどを人間中心設計の考え方に基づく提案及び工夫・改善することができる。【技能】 3)複雑化するシステムと人間との関係について配慮し、高度化する社会に参加できる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
人間工学、製品設計、住居、生活環境
【科目の位置付け】
この授業は、認知情報科学について人間工学の視点から論理的に分析し、解決策を提案する力を身につけるために編成された科目である(人文社会科学部のカリキュラムポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 11.住み続けられるまちづくりを
【授業計画】
・授業の方法
以下の内容について、講義と演習を行います。教科書、講義スライド、補足資料等を用いて、解説します。授業の実施形態は、対面、又はオンデマンド遠隔となる予定です。
・日程
(1)ガイダンス (2)人間工学の概要、歴史 (3)人間の仕組みと特性 (4)生活環境と人間工学 (5)~(6)人間工学の技法(人体計測、生理的測定、心理的測定) (7)~(8)道具・機械と人間工学 (9)住居と人間工学(その1 快適な空間) (10)住居と人間工学(その2 住宅環境) (11)ユニバーサルデザイン(高齢者、障害者) (12)~(14)改善事例 (15)まとめ、試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
毎回、何がテーマの中心となっているのかを考えて授業に出席してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・予習のあり方 事前に講義資料等を読み、分からない専門用語を調べておいてください。 ・復習のあり方 毎回、授業の要点を説明するので、要点を中心に復習するとよいでしょう。
【成績の評価】
・基準
主体的な参加の度合い、知識の修得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)を、レポート、試験により評価する。
・方法
演習レポート20点、期末試験60点、平常点(授業への参加状況等)20点で評価します。
【テキスト・参考書】
テキスト:横溝克己、小松原明哲:エンジニアのための人間工学-改定第5版-、日本出版サービス、2013 参考書:日本建築学会編:建築人間工学事典、彰国社、1999
【その他】
・学生へのメッセージ
製品設計には、人間の形態・生理・心理的特性を理解する必要があります。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、水曜日の12:00~13:00(本多薫研究室)です。それ以外の日でも相談を受け付けます。 確実に面談したい場合は電子メール等で事前の予約をお願いします。
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