日本語文法特殊講義b
 Topics on Japanese Grammar (b)
 担当教員:渡辺 文生(WATANABE Fumio)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
《日本語の談話・文章の分析》
実際のコミュニケーションの手段として使われる日本語の話しことばや書きことばを分析対象とする談話分析や文章論と呼ばれる分野の研究を概観し,関連したテーマで卒業研究を行うための基礎的な知識と方法を学ぶ。

【授業の到達目標】
授業で学んだ概念や分析方法を,具体的なデータに対して応用し分析できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
日本語,談話分析,文章論,

【科目の位置付け】
この授業は,日本語の研究について体系的に習得させるための専門展開科目の一つとして,日本語の談話・文章に関する学問知とそれらを分析する力の習得を目指すものである(人間文化コースのカリキュラム・ポリシー CP6)。なお本授業を受講する前に,日本語文法概論を受講しておくことが望ましい。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
プリントを用いた講義が中心です。具体例を多く紹介し,抽象的な理論の説明に偏らないようにします。
・日程
1. 談話・文章とは何か(1)
2. 談話・文章とは何か(2)
3. ナラティブ・ディスコースの研究とデータ収集について
4. 指示表現の形式と聞き手の知識や認知状態との関連(1)
5. 指示表現の形式と聞き手の知識や認知状態との関連(2)
6. 指示表現の形式と聞き手の知識や認知状態との関連(3)
7. 指示表現の形式と聞き手の知識や認知状態との関連(4)
8. 指示表現の形式と節の項構造との関連(1)
9. 指示表現の形式と節の項構造との関連(2)
10.指示表現の形式と節の項構造との関連(3)
11.トピック・マーカーの使われ方について(1)
12.トピック・マーカーの使われ方について(2)
13.文末表現の使われ方について(1)
14.文末表現の使われ方について(2)
15.期末考査の課題・総括

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
欠席しない。講義をよく聞き,板書だけでなく自分なりにノートを取ること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
日本語に関する新書などの入門書を読んで,知識を増やすこと。
講義の内容を整理しておくこと。
準備学修に必要な学修時間の目安は,講義内容の復習に約1〜2時間である。

【成績の評価】
・基準
授業で論じられる談話や文章に関する分析概念を正しく理解しているか(知識習得の度合い,理解の度合い),具体的なデータに対してそれらを応用して分析することができ(主体的な参加の度合い),それを自分のことばで記述できるか(汎用的技能の度合い)どうかで評価する。
3分の1以上欠席(実習・忌引き等は除く)の者には合格点を与えない。
・方法
授業への貢献度(20%:授業中の質疑応答などを含む)・課題(30%:授業中に作業する課題,および,宿題として課される課題)・期末考査(テストまたはレポート)(50%)

【テキスト・参考書】
テキスト:プリントを配布します。特にテキストは指定しません。
参考書:佐久間まゆみ・杉戸清樹・半澤幹一(編)『文章・談話のしくみ』おうふう

【その他】
・学生へのメッセージ
毎回の授業の積み重ねが成績評価に繋がりますので,欠席せず,積極的に授業に参加してください。
・オフィス・アワー
水曜日 13:00〜14:40 人文社会科学部3号館3階共同研究室301-B
上記時間帯以外でもアポイントによって対応します。
fumio@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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