専門英語演習(歴史学)a
 Seminar on English for Special Purposes (History)(a)
 担当教員:山﨑 彰(YAMAZAKI Akira)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 西洋史専門論文(英語)の読み方のこつを習得し、人文科学の英語論文に親しむことを目的とする。
 テキスト:Michael Mitterauer, Why Europe ? The Origins of its Special Path. 
 著者のミッテラウアーはオーストリアの歴史家で、中世の権力構造において優れた業績を残し、日本では近世家族史の研究者としても知られている。本書はヨーロッパ社会において独特な特性の起源を、中世にまで遡って検討した。本年はローマ教会を扱ったChap.5. The Papal Church and Universal Religious Orders: Western Christendom as a Highly Organized Religious Community(第5章「ローマ教会と普遍的な修道会―高度に組織された宗教共同体としての西欧キリスト教)を読む。

【授業の到達目標】
 英語文献で歴史学を学ぶことを通じて、人文科学の英語専門書を読むことができる。

【授業概要(キーワード)】
英語専門書講読、ヨーロッパ中世史、比較史

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
 ヨーロッパ史の専門研究のために、英語文献講読能力を身につけるための授業である。

【授業計画】
・授業の方法
毎回数名に訳してもらい、適切に訳されているかどうか議論する。毎回一名に各回の全訳を作成してもらい、それを検討する。
・日程
テキストを順番に読む。毎回、1、2頁程度のペースで進むことになるだろう。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
英語文法の理解を曖昧にしない。毎回予習を欠かさない。復習では、担当者の各回分の訳稿が正確にできているかどうか、検討を欠かさない。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習では、毎回辞書で単語の意味を確認し、文法的な曖昧さを残さず、さらに文章の論理まで明確にするには、2時間ないし3時間ほどの学習時間は必要になる。

【成績の評価】
・基準
 成績は「知識の修得」、「理解の度合い」、「汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)」、「参加の度合い」を基準に評価する。具体的には、ヨーロッパ中世史に関する「知識の修得」、テキストの「理解の度合い」、英語読解の正確さとしての「汎用的技能」、訳についての意見交換への「参加の度合い」を重視する。
・方法
 訳の正確さ(50点)、テキスト理解(20点)、ヨーロッパ中世史についての知識(10点)、訳についての意見交換(20点)。3分の2以上の出席が必要


【テキスト・参考書】
(テキスト)Michael Mitterauer, Why Europe ? The Origins of its Special Path.

【その他】
・学生へのメッセージ
日頃から英語の学習を意識して下さい。テキストは歴史学書ですが、他の専門の学生にも興味を持ってもらえる本を選びました。
・オフィス・アワー
火曜日 10時30分~12時10分 山崎彰研究室。研究その他、気になることがあれば気軽にお訪ねください。

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