専門英語演習(歴史学)b
 Seminar on English for Special Purposes (History) (b)
 担当教員:山﨑 彰(YAMAZAKI Akira)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
以下の文献を読むことで、西洋史専門論文(英語)の読み方のこつを習得し、英語論文に親しむことを目的とする。
 テキスト:Ian Kershaw, The Nazi Dictatorship. Problems and Perspectives of Interpretation. 
 1988年に第1版が刊行されて以来、何度か改訂されており最新の第4版を輪読する。
 イアン・カーショウは、近年刊行された『ヒトラー(上・下)』(白水社)、『運命の選択(上・下)』(白水社)の著者でもある。著者はイギリス出身のナチス研究者であるが、ドイツにおいても高く評価されている。本書はナチス史研究の諸領域について、著者の見解も交えて、これまでの研究動向をバランスよく紹介している。本年はChapter 6, ‘Nazi Foreign Policy: Hitler’s Programme or Expansion without Object’を読み、ナチス体制の外交・戦争政策の策定および実施過程について学ぶ。

【授業の到達目標】
 ヨーロッパ史などの人文科学の卒業論文準備のため、専門の英語文献が読めるようになる。

【授業概要(キーワード)】
英語専門書講読 ナチス研究 現代史

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
ヨーロッパ史の専門研究のために、英語文献講読能力を身につけるための授業である。

【授業計画】
・授業の方法
 毎回数名にテキストを訳してもらい、適切に訳されているかどうか議論する。毎回一名に各回の全訳を作成してもらい、それを検討する。
・日程
テキストを順番に読む。毎回、1、2頁程度のペースで進むことになるだろう。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
英語文法の理解を曖昧にしない。毎回予習を欠かさない。復習では、担当者の各回分の訳稿が正確にできているかどうか、検討を欠かさない。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習では、毎回辞書で単語の意味を確認し、文法的な曖昧さを残さず、さらに文章の論理まで明確にするには、2時間ないし3時間ほどの学習時間は必要になる。

【成績の評価】
・基準
成績は「知識の修得」、「理解の度合い」、「汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)」、「参加の度合い」を基準に評価する。具体的には、現代ドイツ史に関する「知識の修得」、テキストの「理解の度合い」、英語読解の正確さとしての「汎用的技能」、訳についての意見交換への「参加の度合い」を重視する。
・方法
訳の正確さ(50点)、テキスト理解(20点)、現代ドイツ史についての知識(10点)、訳についての意見交換(20点)。3分の2以上の出席が必要

【テキスト・参考書】
(テキスト)Ian Kershaw, The Nazi Dictatorship. Problems and Perspectives of Interpretation. 
(参考書) カーショウ『ヒトラー 権力の本質』
      カーショウ『ヒトラー』(上・下)(白水社)
      カーショウ『運命の選択 1940/41』(上・下)(白水社)

【その他】
・学生へのメッセージ
日頃から英語の学習を意識して下さい。テキストは歴史学書ですが、他の専門の学生にも興味を持ってもらえる本を選びました。
・オフィス・アワー
火曜日 10時30分~12時10分 山崎研究室 研究その他、気になることがあれば気軽にお訪ねください。

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