認知心理学演習
 Seminar on Cognitive Psychology
 担当教員:大杉 尚之(OSUGI Takayuki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
心理学,認知科学,人間情報科学,行動科学の評論論文の内容を検討することで,国内外の研究動向を俯瞰的に眺め,より広い視点で研究討論を行う力を身につける。

【授業の到達目標】
1)認知科学,人間情報科学,行動科学の研究動向について理解し,自分自身の研究をその中に位置付けることができる。
2)既存の知見を批判的に検討し,新たな課題へのアプローチ方法を提案することができる。
3)認知科学,人間情報科学,行動科学の研究論文の文献調査,発表を行うことができる。

【授業概要(キーワード)】
心理学研究法(実験・調査) 心理統計学 文章読解力 論理的思考

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は,人文学の領域(認知情報科学)の専門知を体型的に修得するために編成される専門展開科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
研究テーマに沿って先行研究を調査し,仮説を立て,レジュメ資料で口頭発表します。授業の実施形式は対面またはオンラインとなる予定です。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 評論論文の選択
第3回 発表の仕方と質問の仕方
第4回 発表準備
第5回-第14回 発表
第15回 全体のまとめ(期末レポートの提示)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
当番制で発表を行います。発表担当者は毎回2人で,必ず1回は発表を行ってもらいます。発表予定の論文(PDF)は全員に配布しますので,当日は各自が目を通してから授業に臨むようにしてください。
具体的には,「心理学評論」の掲載論文から1つ選択して発表をしてもらいます。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/sjpr/-char/ja
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業時間後に発表内容についてのコメントをウェブクラスより提出してもらいます。

【成績の評価】
・基準
授業時間中の確認レポートにより「主体的な参加の度合い」「知識の修得の度合い」を評価します。期末レポートにより,「理解の度合い」「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」を評価します。
・方法
毎回の授業で課される確認レポートの提出状況(50)点と授業の最後に課される課題レポートの提出とその内容(50)点の合計点で判断します。

【テキスト・参考書】
授業開始時に配付します。ほかに参照することが必要な場合は指示します。

参考書
小宮あすか・布井雅人(2018) EXcelで今すぐはじめる心理統計 簡単ツールHADで基本を身につける 講談社 2800円(認知情報科学の学生は必須)
坂口典弘・山本健太郎(2017) 心理学レポート・論文の書き方 講談社 1900円

【その他】
・学生へのメッセージ
- 毎回必ず出席してください。認知情報科学プログラムに所属する学生は本科目を受講してください重複履修者(主に4年生)は別メニューを実施します。また,認知情報科学プログラム以外に所属する学生は,論文やテキストの内容について配慮します。
- 評論雑誌は,多くの研究を紹介し,理論についての考察も行なっていますので,通常の研究論文よりも読むのが難しいと思います。その代わり,読み終わった時には,卒業研究の序論と考察を書くのに必要な研究動向を理解することができるようになります。
・オフィス・アワー
月・火曜日 10:00-13:00 大杉研究室(人文2号館4階)

11022066-2021-31-12150