芸術文化演習b
 Seminar on Art Culture (b)
 担当教員:石澤 靖典(ISHIZAWA Yasunori)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
美術史の諸問題
西洋美術史にまつわるさまざまな問題(様式論、図像学、社会背景、宗教や思想との関連など)を、近年日本語で発表された論文を通じて学びます。単に先行研究を紹介するだけでなく、批判的かつ主体的に課題に取り組むことにより、自分なりの視点と問題意識を持つことを目指します。

【授業の到達目標】
西洋美術史の最新の課題について理解できるようになる。設定した問題に対し、適切なデータと説得力のある論理で分析することができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
西洋美術史 様式論 図像学 社会史

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この授業は、文化的諸問題について西洋美術史の観点から論理的に分析し、解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である(人文社会科学部人文社会科学科人間文化コースのカリキュラム・ポリシー)。

【授業計画】
・授業の方法
各回の担当者は以下の二つの作業をおこないます ―〔1〕最近の学術的な美術史論文(原則として西洋美術史関連の論文)を要約し、補足的な解説を交えながら、問題点や自分なりの見解を明らかにする。〔2〕自分の関心から〔1〕のテーマを発展させ、作品分析の実例を示す。また〔2〕の内容については期末にレポートで提出してもらいます。
・日程
第1回:ガイダンス(授業のねらいと方法についての説明)
第2回:担当と発表順の決定(受講者の数と関心にしたがって日程を決定します。論文は主に『美術史』、『美学』、『西洋美術研究』などの学術雑誌から選択します)
第3回~第15回:発表(論文の批判的検討と発展的テーマに関する論述)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
発表者は各々の関心にもとづいて考察の対象を決め、自分の視点から分析するよう心がけてください。他の受講者は積極的に議論に参加する姿勢が求められます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
発表の準備は、十分な時間をかけておこなってください。疑問があるときや行き詰ったときは担当教員がアシストします。発表後は、発表時の議論の内容をふりかえり、自分の意見とつきあわせてみましょう。

【成績の評価】
・基準
授業への取り組み(平常点)と期末レポートにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを判定します。基準は、1) 西洋美術史の最新の課題を理解している、2)自分なりに問題を発展させ、論を展開させることができる、の二点です。
・方法
授業への意欲的な参加(30%)、発表内容(40%)、学期末のレポート(30%)により評価します。

【テキスト・参考書】
テキストは特に用いません。
参考書は必要に応じて随時紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
毎回、発表に対するコメントカードを記入してもらいますので、自分の問題意識から発表内容を吟味する姿勢が必要です。
・オフィス・アワー
金曜日16:20-17:50 (その他在室時随時)石澤研究室(1号館4階)

11022082-2021-31-12174