美術史演習
 Seminar on Art History
 担当教員:佐藤 琴(SATO Koto)
 担当教員の所属:教育企画部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):博物館の勤務経験を有する教員が実物資料を用いた研究手法について指導します。
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
美術史の基本である、作品のディスクリプションと、先行研究の収集と熟読により作品解釈について学びます。

【授業の到達目標】
美術史を研究する上で、最も重要な作品を観察する目を身に着けます。そして、作品が生み出される背景には制作者の個人的な欲求だけでなく、当時の社会状況や思想などが深く関係していることなど、作品解釈の様々な手法を学び、自分なりの作品解釈ができるようになります。

【授業概要(キーワード)】
日本美術、美術史、ディスクリプション、作品解釈

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
この授業は、文化的諸問題について日本美術史の観点から論理的に分析し、解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である(人文社会科学部人文社会科学科人間文化コースのカリキュラム・ポリシー)。

【授業計画】
・授業の方法
まず、ディスクリプション練習と作品解釈の方法について講義します。その後、受講生は自分の興味のある日本美術作品を選び、ディスクリプションと先行研究のまとめ、自分なりに発見した解釈や課題を発表し、他の履修者とディスカッションをします。
・日程
1.ガイダンス
2.ディスクリプション練習
3.作品解釈とはー高砂図を題材に
4~15 履修者の発表とディスカッション

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
発表にあたっては先行研究をそのまままとめるのではなく、自分なりの問題意識をもって、作品解釈につなげてください。そのためには、しっかりとディスクリプションをすることが必要です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
準備学修に必要な学習時間の目安は以下のとおりです。
2時間/週
各回授業において、発表者が取り上げる作品は事前に告知します。インターネットなどを通じて、どのような作品か確認しておいてください。自分の発表を準備するときはインターネットだけでなく、図書館を活用して深く調べてください。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した、美術作品のディスクリプションが正確にできること、それに基づいた作品解釈ができることを合格の基準とします。
・方法
各自に割り当てられた発表内容(70点)と、発表時の質疑応答の結果を反映させた学期末のレポート(30点)で評価します。

【テキスト・参考書】
授業にかかる資料は教員が準備して配布します。発表者は発表の当日までにレジュメを教員に送付してください。

【その他】
・学生へのメッセージ
作品を見る目は、一朝一夕で獲得することはできませんし、日々トレーニングが必要です。しかし、訓練すれば必ず身につきますし、社会生活に役に立ちます。
・オフィス・アワー
金曜日10:30-12:00
その他の時間は事前に連絡をください。(koto-s@kdw.kj.yamagata-u.ac.jp)

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