課題演習(文化人類学)
 Project Seminar(Cultural Anthropology)
 担当教員:坂井 正人(SAKAI Masato),松本 雄一(MATSUMOTO Yuichi),山本 睦(YAMAMOTO Atsushi),松本 剛(MATSUMOTO Go)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「山形市内の聖なる空間と儀礼」 文化人類学の研究技法を身につけることを目的とする。山形市内に多数分布している「聖なる空間」および「儀礼」について研究する。市内にどのような聖なる空間があり、どのような儀礼が行われてきたのかについて先行研究を検討するとともに、地図・人工衛星画像を積極的に用いて「聖なる空間」の分布図を作成する。また可能な範囲内で現地調査を実施することで、「聖なる空間」の過去もしくは現在を理解する。

【授業の到達目標】
この実習を履修した学生は、「山形市内の聖なる空間」に関する踏査・インタビュー・分布図の作成・調査レポートの執筆を通じて、文化人類学の現地調査(フィールド・ワーク)の基礎が修得できる。

【授業概要(キーワード)】
聖なる空間,山形市,フィールドワーク,インタビュー,地図

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
この授業は現代日本社会におけるフィールドワークを通じて、現実社会に関する理解を深め、現代社会で活躍するために必要な知識と教養を身に付け、他者や異文化への柔軟な理解力を養成するために編成される科目である。

【授業計画】
・授業の方法
山形市内で文化人類学のフィールド・ワークを行う。現地調査に先立ち、先行研究をまとめ、調査計画を立てる。一方、現地調査を実施した後に、調査レポートを作成する。
・日程
第1回 講義のすすめ方とガイダンス
第2~4回 先行研究のまとめ、資料整理、検討
第5回 調査計画の作成
第6~14回 現地調査(フィールド・ワーク)と資料の整理
第15回 まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
ガイダンス、現地調査の準備、本調査に毎回出席する。現地調査は現地集合、現地解散。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
「予習のあり方」
参考書を読んで、文化人類学のフィールド・ワークのあり方を予習する。
「復習のあり方」
実習の内容を思い浮かべながらデータを整理するとともに、調査レポートを執筆する。

【成績の評価】
・基準
 基準1 主体的な参加の度合い  40%
 基準2 知識の修得の度合い  20%
 基準3 理解の度合い  20%
 基準4 汎用的技能の修得の度合い  20%
・方法
調査準備 40%、調査内容40%、レポート 20%

【テキスト・参考書】
参考書:菅原和孝(編著)2006年『フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門』世界思想社

【その他】
・学生へのメッセージ
COVID19等の流行状況に応じて、演習内容を変更する場合があります。調査に際して交通費や保険が必要な場合、履修者の負担になります。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を坂井正人研究室(人文社会科学部3号館6階)において、授業終了後(金曜日)の15:00~16:30の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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