課題演習(書物文化環境)
 Project Seminar (Book Culture)
 担当教員:生田 慶穂(IKUTA Yoshiho)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
地域の博物館が所蔵する古典籍を調査し、古典籍の扱い方、書誌の取り方、くずし字の読み方などを学ぶ。一次資料から正確に情報を汲み取る力を身につける。古典研究に興味関心のある学生、学芸員を目指す学生にとって特に有益な内容である。

【授業の到達目標】
1. 古典籍の扱い方、書誌の取り方、くずし字の読み方を説明できる。【知識・理解】
2. 上記の知識を古典籍調査において実践運用できる。【技能】
3. 事前調査・事後調査を通して、古典籍の内容を考察することができる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
古典籍,書誌学,博物館実習

【科目の位置付け】
本科目は、地域社会の現代的な課題の発見や解決に寄与できるように、自治体などと連携した実践科目のひとつである(人文社会科学部のカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
原則として対面授業とする。第1回はガイダンス、2回~第4回で古典籍調査の基礎知識について講義する。第5回~第12回にわたって、地域の博物館が所蔵する古典籍を対象に、事前調査・実地調査・事後調査を行う。第13回~第15回では、受講生が調査報告を行う。
調査先は小白川図書館および最上義光歴史館のふたつを予定している。実地調査は現地集合・現地解散とし、交通費等は受講生の負担とする。詳細は授業内で連絡する。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 古典籍の扱い方
第3回 書誌の取り方
第4回 くずし字の読み方
第5回~第12回 古典籍調査の実施(事前調査・実地調査・事後調査を含む)
第13回~第15回 受講生による調査報告・総括

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
調査先に対して失礼のないよう配慮する。古典籍にふれる際は、文化財であることを自覚し、細心の注意を払う。くずし字を一度も学んだことがない場合は、教養科目「くずし字入門」(前期)の受講をすすめる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
週1~2時間を目安とする。講義の復習、古典籍の事前調査・事後調査(図書館やインターネットを使った文献調査)、報告資料の作成などをしてもらう。詳細は授業内で連絡する。

【成績の評価】
・基準
古典籍に関する基礎知識を習得しているか、その基礎知識を古典籍調査において適切に実践運用できるか、古典籍の内容を学術的に考察することができるかが、合格の基準となる。
・方法
古典籍調査(60点)、調査報告(40点)の合計をもって評点とする。

【テキスト・参考書】
[テキスト]使用しない。必要に応じてプリントを配布する。
[参考書]堀川貴司『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』 勉誠出版 2010 \1980

【その他】
・学生へのメッセージ
普通の本と違って、古典籍を扱うのは手間がかかります。古典籍調査のノウハウを学び、和本にふれ、読んでみましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外の質問は、火曜16:20~17:50に研究室(人文社会科学部1号館4階406)で受け付けます。その他の時間に来たい場合は事前に連絡して下さい。

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